2012-01-01から1年間の記事一覧

浦和学院、初戦快勝 夏の大会8年ぶり

第94回全国高校野球選手権大会第4日は11日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦4試合を行い、4年ぶり11度目出場で今春の選抜大会8強の浦和学院は、高崎商(群馬)に6−0で快勝し、夏は2004年以来、8年ぶりの白星を飾った。浦和学院は大会第9…

骨折乗り越え、2点本塁打と2二塁打の活躍 笹川晃平選手

6回、1点先制してなお2死一塁。「狙っていた」という低めの直球を振り抜いた。打球は左翼席へ。「今まで支えてくれた人のために、打てて良かった」。笑顔がはじけた。 今春の選抜では4番打者。6月の練習試合中に味方と交錯して左手甲を骨折した。「もう…

浦学・高崎商の監督対談 甲子園で11日対戦

4日目の第1試合(11日、午前8時)で対戦する浦和学院の森士(おさむ)監督と高崎商の富岡潤一監督が対談し、互いのチームの印象や意気込みなどを語った。 ―相手の印象。 森「古豪で県を代表する学校」 富岡「全国でも名が知れ渡っている強豪。選抜でも…

浦和学院、堂々の行進 夏の甲子園が開幕

第94回全国高校野球選手権大会は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開会式を行い、埼玉代表で4年ぶり11度目出場の浦和学院など49代表校の球児による15日間の熱戦が幕を開けた。 真夏の太陽の下、開会式は午前9時に開始。3万4千人の観衆が見守る中…

浦和学院、左投手対策取り組む

チームは7日、午前9時から甲子園で開会式のリハーサルに臨んだ。その後、午後3時半から兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海球場で約1時間半練習に取り組んだ。 アップ、キャッチボール、シートノックに続き行ったシート打撃では、この日もレギュラー組は3回りとも…

浦和学院、実戦意識し左腕対策 甲子園8日開幕

前日の組み合わせ抽選会で高崎商との対戦(第4日の第1試合)が決まったチームは6日、兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンターなどで約4時間練習。早速、初戦の1回戦で対戦する高崎商の絶対的エース関を想定し、左投手対策を開始した。 シート打撃ではレギュ…

浦和学院は第4日に高崎商戦 全国高校野球

8日に開幕する第94回全国高校野球選手権大会(15日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が5日、大阪市の大阪国際会議場で行われ、3回戦までの対戦が決まった。選抜大会8強の浦和学院は大会第4日の1回戦で高崎商(群馬)と対戦することが決まった。勝て…

浦和学院が宿舎へ到着 「1日でも長くお世話に」

浦和学院の選手は3日、新幹線を利用して関西入りした。全国高校野球選手権大会は5日に組み合わせ抽選会が開かれ、8日に開幕。4日には夢の阪神甲子園球場で練習する予定だ。 選手たちは午前10時、JR南浦和駅に集合した。改札口を通ると、居合わせた乗…

浦和学院、甲子園メンバー18人を発表

関西入りを翌日に控えたチームは2日、同校グラウンドで午前、午後の2部練習を実施。午後の練習前には、甲子園メンバー18人を発表した。 メンバーは埼玉大会を戦った20人から選出された。優勝投手で、選抜大会でもエースナンバーを背負った佐藤拓也が、…

浦和学院、佐藤・山口が初ブルペン

チームは31日、午前、午後の2部練習を行った。走者付きノックやシート打撃など、前日にはなかった実戦形式もメニューに組み込まれた。 午前は8時半からアップ、キャッチボールに続き、投手の犠打処理やけん制、挟殺練習などを行う3カ所フォーメーション…

浦和学院、重圧から解放 徐々に本番モードへ

28日の決勝で聖望学園を4−0で下し、4年ぶり11度目の甲子園出場を決めた浦和学院は優勝から一夜明けた29日、同校で約1時間、調整した。 県大会メンバーは早朝5時半からグラウンドでランニング、体育館に移動して、サーキットトレーニングで汗を流…

星野、来月から高野連加盟 監督は明徳義塾から

今年4月、星野に硬式野球部が誕生した。県高校野球連盟への加盟手続きが終わっていなかったため、今夏の埼玉大会は出場しなかったが、1年生ばかり13人の部員は甲子園出場を目指して練習に励んでいる。 「お願いします!」 埼玉大会開催中の26日、部員…

浦和学院、群抜くチーム力 埼玉大会を振り返って

第94回全国高校野球選手権埼玉大会は、浦和学院が4年ぶり11回目の優勝を決め、閉幕した。今大会から認められた部員不足の学校同士の連合チームをはじめ、157チームが熱戦を繰り広げた。期間中は天候に恵まれ、日程の変更はなかった。 選手層が厚い浦…

浦学完封、4年ぶり優勝 11回目夏の甲子園

第94回全国高校野球選手権埼玉大会(県高野連など主催)は28日、さいたま市大宮区の県営大宮球場で決勝があり、浦和学院が終盤に聖望学園を突き放して4−0で快勝、4年ぶり11回目の優勝を果たした。157チーム3007人が参加した今大会の頂点に立…

4番任され急成長 浦和学院・山根佑太選手

頂上対決の行方を決定づけたのは、4番打者のひと振りだった。 浦和学院の山根佑太選手(2年)は7回、初球の内角直球をフルスイング。感触は良かった。打球は左翼手の頭を越え、走者2人生還の二塁打。4点差をつけ、一気に突き放した。 春まで4番を担っ…

猛練習乗り越えた 浦和学院・佐藤拓也投手

9回裏、2死。浦和学院の佐藤拓也投手(3年)は、最後の打者の打球を、冷静にグラブに収めた。確実に一塁に送球しながら、一塁手の明石飛真主将(同)のもとへ駆け寄った。あの舞台にもう一度立ちたい――。その願いがかなった瞬間、笑顔があふれた。 この日…

猛攻断ち切る好守 聖望学園・田浦諒二選手

1点差で食らいついてきた聖望学園が、追い詰められていた。佐藤拓也投手(3年)を打ち崩せないまま迎えた7回表の守備。ここで追加点を奪われると厳しい。中堅手として最後方からチームを見渡す田浦諒二選手(同)の目に、仲間たちがいつもより少しだけ元…

最高の応援 夏Vに歓喜 高校野球決勝

春夏連続を狙う浦和学院か、3年ぶりの栄冠を目指す聖望学園か−。28日、県営大宮球場で行われた第94回全国高校野球選手権埼玉大会決勝。最後の試合で最高の試合をしようと、グラウンドで懸命のプレーを続ける選手たち。それを後押ししたのは、スタンドか…

川口のエース、一番得意な球で勝負

(浦和学院2―1川口、延長10回) 「自分が抑えるしかない。一番得意な球で勝負する」 川口のエース、高窪和希投手(3年)のもとに集まった内野手が口々に声をかけた。「ここまで来たら、これまでやってきたことをやろう」 仲間たちの顔を見て、腹をくく…

春日部共栄、戦い抜いた充実感

(聖望学園4―0春日部共栄) 試合終了後、相手とのあいさつは笑顔だった。負けたが、全力で戦い終えた充実感が満ちていた。ベンチに戻ると、仲間たちが言葉をかけてきた。「ずっとチームを引っ張ってくれてありがとう」。その言葉を聞いて、鎌田雅大主将(…

気持ちで投げた738球 川口3年・高窪和希投手

十回裏1死二塁、一打サヨナラのピンチ。迎える相手打者は三回に同点打を浴びた2番林崎龍也選手。松崎泰知捕手(三年)から「一塁は空いている」とサインが出た。 腕が重い。今大会、1人でマウンドを守り、暑さで確実に体力は削られていた。七回あたりから…

決勝は浦和学院と聖望学園 高校野球埼玉大会

(27日・県営大宮) 第11日は準決勝が行われ、浦和学院と聖望学園が28日の決勝に進んだ。浦和学院は4年ぶり15度目、聖望学園は3年ぶり5度目の決勝進出。両校の決勝での対戦は14年ぶり2度目。公立校で唯一4強入りした川口は浦和学院に敗れ、2…

初回満塁弾、集中きらさず 熊谷商・小野将輝選手(3年)

◇仲間と信頼しあえた 右中間を深々と破っていく打球を、熊谷商の小野将輝一塁手(3年)はじっと見つめた。夏が終わった。マウンド上で崩れ落ちたエース、川崎勇太投手(同)のもとへ真っ先に駆け寄る。そして、何度も繰り返した。「今までよく投げてくれた…

2番手投手 チームのために 花咲徳栄 上田倖平投手

先輩たちは昨夏の準決勝で浦和学院に打ち勝ち、甲子園へ進んだ。夢の切符を手にするには避けられない相手。2回から登板した花咲徳栄の上田倖平投手(3年)は「上位には甘い球を投げないよう気を使い、逃げない」と投げきった。 先発投手が試合中にけがをし…

自信もって投げさせた 狭山ヶ丘・伊藤璃久捕手(3年)

「1回から思いっきり投げてこい」 試合前、狭山ケ丘の伊藤璃久捕手(3年)は、先発を任された1年生の斉藤峻投手に気合を入れた。 長打力ある聖望学園打線を相手に、序盤からチェンジアップが面白いように決まった。5回を投げて打たれた安打は2本。無失…

3年間の思い 一打に 花咲徳栄3年 小林翔選手

「3年間の思いをぶつけてこい」 0−2で迎えた九回表2死一塁の崖っぷちの場面で、代打として臨んだ今大会2回目の打席。ベンチを送り出してくれた岩井隆監督の言葉をかみしめ、2球目の直球を振り抜く。打球は中堅手の頭上を越え、適時三塁打となった。 福…

東北魂でチームけん引 花咲徳栄・小山主将

東北の力を埼玉でも見せたい−。25日、県営大宮球場で行われた花咲徳栄対浦和学院の一戦。花咲徳栄の主将・小山征護選手(18)は、東日本大震災で甚大な被害の出た宮城県名取市出身。震災後は野球を続けていいか迷った時期もあったが、被災者からの励まし…

熊商へ熱視線30年 球場通う84歳森山さん

熊谷商の31年ぶりの甲子園出場はあと一歩で夢と消えた。昨年秋と春の大会でともに地区予選で敗退だったが、かつて“夏の熊商”と称され、古豪復活を予感させる快進撃はオールドファンを喜ばせた。スタンドから熱い視線を送っていた森山熊吉さん(84)もそ…

4強決定、27日準決勝 高校野球埼玉大会

(25日・県営大宮ほか) 第10日は準々決勝4試合が行われ、浦和学院、川口、春日部共栄、聖望学園がベスト4に入った。 Bシード川口は、2代表制のBブロックだった1966年以来、46年ぶり6度目の4強進出に名乗り。1―1の五回、丸山の中越え二塁…

裏方の汗 勝負支える 上尾・グランドマネジャー吉田龍人君

埼玉大会は5回戦までが終わった。敗れ去った149チームも、甲子園を目指して激突する8強も、伸び伸びプレーしてきた。そんな選手たちを支えているのは、マネジャーや学生コーチら裏方だ。チームのため、サポートに全力を注いだ彼らも輝いていた。◇部員1…