浦和学院は第4日に高崎商戦 全国高校野球

 8日に開幕する第94回全国高校野球選手権大会(15日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が5日、大阪市大阪国際会議場で行われ、3回戦までの対戦が決まった。選抜大会8強の浦和学院は大会第4日の1回戦で高崎商(群馬)と対戦することが決まった。勝てば、大会2連覇を狙う日大三西東京)と6年連続出場の聖光学院(福島)との勝者と2回戦でぶつかる。

 史上7校目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭は初戦となる大会第6日の2回戦で木更津総合(千葉)と顔を合わせる。

 2季連続準優勝の光星学院(青森)は第5日の2回戦で遊学館(石川)と対戦する。

 開幕試合は常葉学園橘(静岡)と福井工大福井の対戦。選手宣誓は酒田南(山形)の下妻貴寛主将に決まった。

 準々決勝の組み合わせ抽選は第11日、準決勝の抽選は第12日のそれぞれ第1試合終了後に実施。開幕前日の7日には開会式リハーサルを行う。

◇5年前の雪辱で弾みに

 「会場で会った瞬間に当たる気がした」。森監督の予感は的中した。

 1回戦での対戦が決まった隣県群馬・高崎商の富岡監督は、森監督にとっては因縁の相手だ。浦和学院がエース右腕赤坂(現中日)を擁し、2007年の甲子園に出場した際に、初戦で前橋商に1−2で惜敗。その時にチームを率いていたのが富岡監督だった。

 この事実を知った主将の明石は「リベンジする」と端的に意気込みを示す。森監督は「古豪で総合力が高いチーム。縁があるね」と苦笑いしながらも、相手に敬意を表し「準備を怠らずにやりたい」と決戦を見据えた。

 高崎商は6試合、46回をわずか1失点の大黒柱・左腕関を軸に打線も勝負強い。森監督は関の攻略を勝敗のポイントに挙げ、「左投手対策を入念にやりたい」と今後を展望。左打者の石橋も「点を取って投手を楽にさせたい」と気合を込める。

 第4日の第1試合という日程については「ちょうどいい」と指揮官。開始時間も午前8時で、明石は「自分たちは5時から朝練をやってきましたから」と自信を見せる。試合日の11日は土曜で、お盆とも重なり大観衆が詰め掛けるだろう。力を出せる条件は整った。あとは因縁の相手を下し、弾みをつけるのみだ。

埼玉新聞