2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

夏に誓う「母への恩返し」 花咲徳栄・戸塚瞬外野手

転がるはずのボールは無情にも高く上がった。 九回無死一、二塁でのバントに失敗。「ミスのイメージが浮かんでしまった。バントは『気持ち』なのに情けない」。 六回には1死満塁で主砲のバットは空を切った。「足を引っ張った…」。悔しさで目を潤ませた。 …

<熱球譜>木内達也捕手(3年)1点差に迫る 2点適時打

3点を追う八回裏、一死満塁の好機で木内達也捕手(三年)は打席に入った。真ん中のカーブを打ち返し、「抜けてくれ」と祈りながら一塁へ走った。打球は二塁手の横を抜け、2点が入り、1点差に迫った。 前半、五明投手の制球は定まらず打線も快音が聞かれな…

「全力応援」大舞台で躍動 応援団部部長山村香織さん

「カッセーッ、トークハルッ!」。大太鼓のバチを持つ左手に自然と力が入った。マメのできた手に巻いたテープには「全力応援」の文字。振り下ろすバチで打つ音がスタンドに響いた。 幼い頃から野球が好きで、中学時代はソフトボール部に、花咲徳栄では「球児…

父とのキャッチボール原点に 大塚健太朗二塁手

3点差で迎えた三回の守備で、強烈なゴロを捕った遊撃手佐藤卓也からの速いトスを塁上で受けて一塁走者を封殺し、逆方向の一塁に横投げで転送。鮮やかに併殺を完成させた。「(投手の五明大輔は)走者がいると球が甘くなる。これ以上の失点はまずい」 二塁手…

花開け・徳栄のセンバツ:意地の猛反撃 両監督・主将の話

◇全部出し切った−−花咲徳栄・岩井隆監督 八、九回は長打を期待した。良い当たりが正面を突き、不運だった。五明(投手)は序盤こそ制球が甘かったが、持ち直してくれた。交代は一度も考えなかった。全部出し切った試合だ。◇接戦大きな自信に−−花咲徳栄・根建…

仲間に支えられ成長−−五明大輔投手(3年)

子供好きで、「プロ野球もいいけど保育士になりたい」。中学生の時、可愛がっていた飼い犬が死んで涙を流した。母の恵さん(45)は「優しくて甘い物好き。でも、負けず嫌いな面もあります」。 この試合、1人で148球を投げ抜いた。昨秋は振るわず、復調…

花開け・徳栄のセンバツ:意地の猛反撃 全国制覇の夢、次に

◇スタンド「胸を張れ」 最後まであきらめなかった花咲徳栄ナインに、アルプスから惜しみない拍手が送られた−−。第82回センバツに出場している花咲徳栄は大会第6日の28日第2試合で、敦賀気比(福井)との2回戦に臨み、5−7で敗れた。ベスト8となった…

花開け・徳栄のセンバツ:きょう敦賀気比戦 ナインら練習に汗

◇「戦略的攻撃で勝つ」 花咲徳栄は28日、大会第6日第2試合の2回戦(午前11時半開始予定)で敦賀気比(福井)と対戦する。ナインは27日、兵庫県伊丹市内の球場で午前11時から2時間、打撃と守備練習に汗を流した。 この日の同市は快晴で、ナインは…

相手攻略に余念なし あす敦賀気比と対戦

3日ぶりの屋外練習となったチームは26日、兵庫県の伊丹スポーツセンターで、午前11時から約2時間の調整を行った。 ウォーミングアップの後は走塁練習を実施。シートノックでは佐藤や大塚などが、久しぶりの土のグラウンドの感触を確かめながら、丁寧に…

花開け・徳栄のセンバツ:チームのために打つ 今大会第1号本塁打・橋本選手

◇橋本祐樹選手(3年) 「低い打球を心掛けたらホームランになった。次も打線をつなげる打撃をしたい」。センバツ開幕日(21日)の嘉手納戦で、今年の大会第1号本塁打を放った橋本祐樹選手(3年)はインタビューに、口数は少ないものの、きっぱりと答え…

花開け・徳栄のセンバツ:2日連続の順延 室内練習場で汗

第82回センバツで25日に予定されていた大会第4日の試合が雨で再び順延となり、花咲徳栄−敦賀気比(福井)戦も28日にずれ込んだ。ナインは三重県伊賀市内の室内練習場で約3時間、打撃や投球の練習に汗を流した。 ホテルに戻った根建亮太主将(3年)…

室内練習場に快音 フリー打撃でコース徹底

雨のため伊丹スポーツセンターでの屋外練習が中止となったチームは24日、尼崎市の市尼崎高の室内練習場で午後3時すぎから約2時間半、打撃練習などで汗を流した。 軽めのアップを繰り返した後、トス打撃を約40分間入念に行い、3ヵ所に分かれたフリー打…

花開け・徳栄のセンバツ:元球児でトレーナー・堀田さん、悔しい思いさせない

◇けがで夏に初戦負けの経験 センバツで活躍する花咲徳栄ナインのコンディションを支える人がいる。5年前から同校のトレーナーを務める草加市の堀田亮さん(30)。今大会は監督に頼まれチームに同行し、試合や練習後に選手たちをマッサージしている。 23…

『気持ちは選手と一緒』 マネジャーに転向の花咲徳栄・井上陽平君

第82回選抜高校野球大会に出場している花咲徳栄。野球部を陰で支えているのが、マネジャーの井上陽平君(三年)だ。 もともとは二塁手。「強い高校で挑戦したい」と同校に入学したが、レギュラーの壁は厚く、一年の秋ごろにマネジャーへの転向を打診された…

花開け・徳栄のセンバツ:外野席から試合観戦

26日に予定されている敦賀気比との2回戦を控えた花咲徳栄ナインは23日、阪神甲子園球場の外野席から試合を観戦した。小雨の中、昼食には球場おなじみのカレーライスを食べて大会の雰囲気を味わった。 部員たち29人は、2試合目の盛岡大付−中京大中京…

花開け・徳栄のセンバツ:応援バスツアー、参加者を募集

花咲徳栄は、保護者や卒業生、学園関係者、後援会、地元の方々を対象に甲子園応援バスツアーを企画し、参加者を募っている。締め切りは24日午後5時。問い合わせは同校「甲子園必勝応援後援会」事務局(電話0480・65・7181)。(毎日新聞埼玉版)

軽めに2時間調整 ミス反省し走塁確認も

1回戦突破から一夜明けたチームは22日午前11時から、伊丹市の伊丹スポーツセンターで約2時間の調整を行った。 ウォーミングアップ後、走塁練習を約30分間実施。前日の走塁ミスの反省を踏まえ、離塁と帰塁の確認を繰り返した。その後は約1時間にわた…

花開け・徳栄のセンバツ:練習積み苦手の守備克服−−英勇気選手(3年)

◇初戦突破から一夜、走塁や打撃練習 甲子園での初戦突破から一夜明けた22日、花咲徳栄ナインは兵庫県伊丹市の球場で午前11時から2時間、2回戦に向けて走塁や打撃の練習に励んだ。 自信を深め、はつらつと動き回る選手たちの中でも特に充実した表情だっ…

花開け・徳栄のセンバツ:2回戦応援ツアー、JTBが100人募集

JTB首都圏法人営業埼玉支店は、センバツ初戦を勝ち抜いた花咲徳栄の2回戦応援ツアーを行う。26日の敦賀気比(福井)戦の申し込みは25日午後3時締め切り。100人を募集する。 26日午前6時45分、東京駅八重洲北口団体待合所に集合。新幹線と阪…

花開け・徳栄のセンバツ:打って投げて、徳栄完勝

◇沸くスタンド、好守でエースもり立て 2万7000人が詰めかけた甲子園で、7年ぶりに花咲徳栄の校歌が響き渡った−−。第82回選抜高校野球大会が21日開幕し、花咲徳栄は同日の第2試合で初出場の嘉手納(沖縄)と対戦した。不振だった昨秋とは見違える…

亡き父と約束のヒット−−寺井聖明選手(3年)

二回裏無死一、二塁で回ってきた甲子園初打席。送りバントは、相手投手が足を滑らせて幸運な内野安打となり、先制点の好機を作った。しぶい形ながら、父との約束のヒットを打てた。 「お父さんの見る僕の最初の試合は、甲子園であってほしい」。入学後、試合…

花開け・徳栄のセンバツ:きょう嘉手納と対戦 監督対談

7年ぶり2回目の出場となる花咲徳栄と初出場で昨秋の九州大会を制した嘉手納。両校はどんなゲームを展開するのか。花咲徳栄の岩井隆監督(40)と嘉手納の真玉橋(まだんばし)元博監督(41)に互いのチームの印象や意気込みを聞いた。◇積極的に振ってい…

花開け・徳栄のセンバツ:開会式リハ 夢舞台踏みしめ きょう嘉手納と対戦

第82回センバツの開会式リハーサルが20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった。花咲徳栄ナインは行進練習であこがれの甲子園の芝をしっかりと踏みしめた。開会式は21日午前9時から行われ、花咲徳栄は同日午後0時50分からの第2試合で嘉手納(…

花開け・徳栄のセンバツ:嘉手納とあす対戦 「使命感燃やし実力出せ」

◇03年出場の8強エース・福本真史コーチ 花咲徳栄はセンバツ開幕日の21日、第2試合で嘉手納(沖縄)と対戦する。03年のセンバツでエースとして花咲徳栄をベスト8に導いたコーチの福本真史さん(24)は19日、チームが滞在する兵庫県内のホテルで…

気引き締める黒星 近大付と最後の練習試合

チームは18日、東大阪市の近大付高グラウンドで、大会前最後の練習試合を同高と行い、1試合目は3−3で引き分け、2試合目は1−7で敗れた。 1試合目はエース五明が完投した。五回まで3安打に抑えたが六回、2死から5連打を浴び3失点。ただ大崩れする…

花開け・徳栄のセンバツ:いまどきの高校球児たち/下 趣味

◇携帯やiPodで音楽鑑賞 夜まで練習に打ち込む選手たち。野球以外の趣味って何だろう。アンケートの答えで最も多かったのは音楽鑑賞の8人。五明投手は「携帯電話に曲をダウンロードして聴いています」と話す。校内から外出する機会が少ない寮生活の中、…

花開け・徳栄のセンバツ:いまどきの高校球児たち/下 監督の目

◇幅広い興味を持って 携帯電話で音楽を聴く時代が来るなんて驚きですね。各選手がそれぞれの方法で気分転換することは、いいことです。 私の高校時代の趣味は読書。練習後に政治などの本を読みました。読書によって集中力や知性、感性が磨かれ、野球にも生き…

花開け・徳栄のセンバツ:いまどきの高校球児たち/中 将来の夢

◇プロ選手から保育士まで 花咲徳栄の選手たちに将来の夢を聞いた。「プロ野球選手」との答えが多いだろうと予想していたが、18人中6人だけ。「野球関係の仕事」「体育教師」と堅実な夢が並ぶ。 野球やスポーツとあまり関係のない仕事を挙げる選手も複数い…

花開け・徳栄のセンバツ:いまどきの高校球児たち/中 監督の目

◇教師の道、甘くないぞ 球児のプロ野球へのあこがれは今も昔も変わりません。私もそうでした。ただ、高校生にもなると、現実的に将来を考えます。好きな野球と関連づけ、理学療法士などを目指すのでしょうね。 教員になりたい選手が多いのはうれしい限り。た…

第82回センバツ:21日開幕 徳栄ナイン甲子園練習 連係プレー念入り確認

21日開幕の第82回選抜高校野球大会に出場する花咲徳栄の選手らは17日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で練習した。割り当ての30分間で、バウンドするボールを捕ったり、走者がいる場面での連係プレーを念入りに確認。投手陣はマウンドの感触を確かめ…