2010-03-29から1日間の記事一覧

夏に誓う「母への恩返し」 花咲徳栄・戸塚瞬外野手

転がるはずのボールは無情にも高く上がった。 九回無死一、二塁でのバントに失敗。「ミスのイメージが浮かんでしまった。バントは『気持ち』なのに情けない」。 六回には1死満塁で主砲のバットは空を切った。「足を引っ張った…」。悔しさで目を潤ませた。 …

<熱球譜>木内達也捕手(3年)1点差に迫る 2点適時打

3点を追う八回裏、一死満塁の好機で木内達也捕手(三年)は打席に入った。真ん中のカーブを打ち返し、「抜けてくれ」と祈りながら一塁へ走った。打球は二塁手の横を抜け、2点が入り、1点差に迫った。 前半、五明投手の制球は定まらず打線も快音が聞かれな…

「全力応援」大舞台で躍動 応援団部部長山村香織さん

「カッセーッ、トークハルッ!」。大太鼓のバチを持つ左手に自然と力が入った。マメのできた手に巻いたテープには「全力応援」の文字。振り下ろすバチで打つ音がスタンドに響いた。 幼い頃から野球が好きで、中学時代はソフトボール部に、花咲徳栄では「球児…

父とのキャッチボール原点に 大塚健太朗二塁手

3点差で迎えた三回の守備で、強烈なゴロを捕った遊撃手佐藤卓也からの速いトスを塁上で受けて一塁走者を封殺し、逆方向の一塁に横投げで転送。鮮やかに併殺を完成させた。「(投手の五明大輔は)走者がいると球が甘くなる。これ以上の失点はまずい」 二塁手…

花開け・徳栄のセンバツ:意地の猛反撃 両監督・主将の話

◇全部出し切った−−花咲徳栄・岩井隆監督 八、九回は長打を期待した。良い当たりが正面を突き、不運だった。五明(投手)は序盤こそ制球が甘かったが、持ち直してくれた。交代は一度も考えなかった。全部出し切った試合だ。◇接戦大きな自信に−−花咲徳栄・根建…

仲間に支えられ成長−−五明大輔投手(3年)

子供好きで、「プロ野球もいいけど保育士になりたい」。中学生の時、可愛がっていた飼い犬が死んで涙を流した。母の恵さん(45)は「優しくて甘い物好き。でも、負けず嫌いな面もあります」。 この試合、1人で148球を投げ抜いた。昨秋は振るわず、復調…

花開け・徳栄のセンバツ:意地の猛反撃 全国制覇の夢、次に

◇スタンド「胸を張れ」 最後まであきらめなかった花咲徳栄ナインに、アルプスから惜しみない拍手が送られた−−。第82回センバツに出場している花咲徳栄は大会第6日の28日第2試合で、敦賀気比(福井)との2回戦に臨み、5−7で敗れた。ベスト8となった…