2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

激戦必至の中盤戦 あすから3回戦 高校野球埼玉大会

序盤戦が終わった全国高校野球選手権埼玉大会は、2日間の休養日を挟んで16、17日、県営大宮球場などで3回戦が行われ、4回戦に進出する32チームが決まる。シード16校のうち、Bシード桶川とCシード市川口が敗れたが、有力校は順当に勝ち上がった…

越谷東は10月まで対外試合禁止に 日本学生野球協会

日本学生野球協会は14日、審査室会議で高校15件の処分を決め、いずれも部員の部内暴力のために夏の甲子園大会を目指す全国高校選手権の地方大会の出場を辞退した越谷東、天理(奈良)、滝川(兵庫)、足利工(栃木)を対外試合禁止処分とした。越谷東は…

小柄でも頑張る姿 川越初雁1年・佐々木良典君

熱戦が繰り広げられている第93回全国高校野球選手権埼玉大会。約7千人の球児のなかで、ひときわ目立つ選手がいた。身長144センチ。川越初雁高校の佐々木良典君(1年)だ。チームは13日の春日部戦で敗れたが、ボールボーイとして役目を果たした。 9…

「幸せ」10人束ねた 幸手・幸手商合同チーム 大沢主将

0−12の大敗だった。でも、下を向くことはなかった。「大会に出られるだけで幸せだ」。幸手7人、幸手商3人の合同チームを束ねる主将は、最後の打者が打ち取られるまで声をからして仲間を鼓舞した。 両校は生徒数の減少で2013年に統合される。部員不…

みんなと野球やれて幸せ 浦和西・伊東諒介主将

1点も返せないまま七回コールド負け。ベンチ裏で荷物を片付けながら、右腕で顔を押さえて肩を震わせた。 試合前に「代打で出るぞ」と井桁努監督(54)から言われ、試合中もベンチ前でバットを振ったが、バッターボックスに入れずに夏を終えた。 長打力に…

「試合出たかったな」 幸手・幸手商 小林奈緒美さん、涙

「やっぱり、試合に出たかったな」。試合後にそう語った記録員。幸手・幸手商の小林奈緒美さん。幸手商の主将だが、規定によって女性は公式戦に出場することはできない。 主将として、合同チームとして、高校生活最後の夏…さまざまな思いを抱いていた。 野球…

昨年王者、終盤に意地 越谷西、王者に肉薄 逃した金星

忘れていた勝ち方を最後に思い出した。昨年王者の本庄一が2点を追う八回に3点を奪って逆転し、苦しみながら初戦突破。須長監督は「勝ったのは大きい」と汗を拭き、満面の笑みを見せた。 八回、先頭の代打志和が中前打で出塁すると、ベンチやスタンドの雰囲…

不動岡、14回の激闘制す 諦めず闘志前面

(19日・県営大宮ほか) 第5日は11球場で2回戦残り23試合が行われ、不動岡が延長十四回の末、川越に9−8で競り勝った。2連覇を狙う本庄一は八回に2点差を逆転し、越谷西に4−3で勝った。 大宮北は延長十一回の末、北本に4−3で逆転サヨナラ勝ち…

1勝の夢、後輩に託す 山村国際・山崎貴士主将

(12日、与野7―0山村国際) 山村国際の2度目の夏は終わった。主将・山崎貴士君(3年)は試合後、ベンチの前で、人目もはばからず大声をあげて泣いた。 創部3年目。1年目はグラウンドがなく、校舎の屋上でキャッチボールをした。先輩は1人もいない。…

新しい仲間と初戦突破 川越西・鎌田尚幸選手

熱戦が続く高校野球。12日は福島原発事故の影響で福島県双葉町から県内に転校してきた球児たちが相次いで初戦に臨んだ。震災前には想像もできなかった新天地での一戦。「残してきた旧友を思いながら」「新しい仲間とともに」。自身が置かれた環境への複雑…

「埼玉での出会いに感謝」 浦和東2年生・猪狩優樹選手

新たな仲間と勝利を目指した球児の夏が終わった。12日に市営大宮球場で行われた児玉対浦和東の一戦。浦和東2年の猪狩優樹君(17)は東日本大震災の影響で、福島県から埼玉県に避難し、同校に転校した。新天地で初の公式戦を勝利で飾ることはできず、悔…

松山、桶川に逆転勝ち 成長示した執念の1勝

(12日・県営大宮ほか) 第4日は11球場で24試合が行われ、松山が春季県大会4強のBシード桶川を6−5で破った。五回に4点を奪って逆転し、追撃をかわして逃げ切った。 そのほかのシード校はBシード浦和実が川口工に9−2で八回コールド勝ち。今春…

2人で追った夢に幕 市川口の双子の古川大・真選手

「剛」と「柔」。正反対の性格の双子が夏の空の下を駆け回った。県営大宮球場で11日に行われた夏の高校野球埼玉県大会。市川口の古川大(だい)と真(まこと)の双子の両選手(ともに3年)は久喜北陽戦にそろって試合に出場したが、あと1点及ばずに敗退…

富士見、王者相手にあと一押し 徳栄が粘り合い制す

あと一押し。富士見が春の王者・花咲徳栄を土俵際まで追い込んだ。もう1点。ぐっと力が入ったが、押し切れずにサヨナラ負けした。 花咲徳栄は昨夏5回戦で敗れた相手。対戦が決まってから、波乱を起こそうと気合十分だった。 2点を追う六回2死二、三塁か…

久喜北陽、市川口破る 川越工は延長サヨナラ

(10、11日・県営大宮ほか) 第2、3日は11球場で1、2回戦計46試合が行われた。第3日は延長戦が4試合、サヨナラ勝ちが3試合、1点差のゲームが8試合あった。 久喜北陽はCシード市川口を延長十一回の末、8−7で撃破。Aシード花咲徳栄は富士…

県内避難の先輩後輩 震災以来4カ月ぶりの再会

開会式で、強く県営大宮球場の土を踏む選手たち。その中には、東日本大震災の影響で県内に転入してきた球児たちもいる。川越西3年の鎌田尚幸と浦和東2年の猪狩優樹。2人は大震災が起きる前まで、福島県立双葉高の野球部員だった。震災以来、4カ月ぶりの…

松山、師弟の力で筋力増強 雪辱誓い初戦へ

第93回全国高校野球埼玉大会が9日に開幕した。松山は昨年10月、同市出身で2010年全日本ベンチプレス選手権75キロ級優勝の福田将志さん(27)をトレーニングコーチに迎えた。同校の滝島達也監督(44)にとって福田さんは滑川(現滑川総合)の…

小川、開幕サヨナラ 山村学園、魂のプレー後輩へ

息詰まる熱戦は、小川がサヨナラで山村学園を退けた。 1−1で迎えた九回。小川は巣田の中前打と敵失で無死一、二塁とし、正木が右越えにサヨナラ二塁打を放った。先発の金子圭は制球に苦しみ8四死球を与えたが、守備が無失策でもり立てた。 山村学園は先発…

「がんばろう」胸に全力 19日間の熱戦スタート

第93回全国高校野球選手権埼玉大会は9日、県営大宮球場で159チームが参加して開会式と開幕試合が行われ、19日間にわたる熱戦の火ぶたが切って落とされた。 開幕戦は小川が山村学園に2−1でサヨナラ勝ち。東日本大震災からの復興を目指し、「がんば…

各球場の始球式、登板小学生決定 埼玉大会

全国高校野球選手権埼玉大会2日目となる10日の第1試合の前に、県営大宮と朝霞を除く各球場で始球式をする小学生が決まった。選手は以下の通り。(敬称略) 市営大宮 橋本涼佑―渡辺昂嗣(大宮ドラゴンズ)▽上尾市民 瀬山大輝―菱沼瞭(小泉ジュニアーズ)▽…

第93回全国高校野球埼玉大会 熱戦きょう開幕

第93回全国高校野球埼玉大会は9日、県営大宮球場で開会式が行われ、球児の夏がいよいよ幕を開ける。昨年と同数の159チームが参加し、甲子園への切符を懸けて27日の決勝まで熱戦を展開する。 開幕を翌日に控えた8日、同球場で会場準備と開会式のリハ…

秘策あり 目指せ甲子園(下)走塁

◇竹棒使いストレッチ 練習の始まりに30分、終わりに30分。聖望学園の選手は毎日1時間、下半身を中心にみっちりとストレッチをこなす。 独自に編み出したポーズは全部で40種類。それぞれのポーズの格好をもとにユニークな名を付けている。 「イグアナ…

秘策あり 目指せ甲子園(中)打撃

◇「綱登り」で握力強化 グラウンド脇の建物からつり下げられた3本の綱。歯を食いしばり、必死によじ登る選手たち――。 春夏合わせ甲子園出場3回の実績がある花咲徳栄で10年以上続く「綱登りトレーニング」だ。綱の長さは8メートル、太さは直径7センチ。…

秘策あり 目指せ甲子園(上)守備

第93回高校野球選手権埼玉大会が9日に開幕する。厳しい戦いを勝ち抜くには「走・攻・守」のバランスが不可欠だ。自らの弱点をどう克服し、強さを身につけるか――。独創的なトレーニング方法を考案、実践してきたチームを取材し、その狙いや効果を紹介する…

埼玉大会 あす開幕 甲子園へ頂点に立つのは?

第93回全国高校野球選手権埼玉大会は9日、県営大宮球場で開幕。昨年と同数の159チームが参加し、27日の決勝まで甲子園への切符を懸けて熱戦を繰り広げる。絶対的な力を持つチームがなく、優勝争いは読みにくいが、中心となるのは春の県大会優勝の花…

越谷東高が開幕2日前に出場辞退

埼玉県高野連は7日、県立越谷東高校(越谷市)から「野球部内での暴力行為があった」として、9日開幕の第93回全国高校野球選手権埼玉大会の出場を辞退するとの申し入れがあり、受理したと発表した。 越谷東高によると、今月5日午後5時から約1時間、野…

乗り越えて2011夏(5)川越工・大浦裕太君

川越工の大浦裕太君(2年)の自宅は福島県双葉町にある。東京電力福島第一原発から約3・5キロの地点だ。原発事故の影響で、4月に小高工(同県南相馬市)から転校した。 東日本大震災が起きた時、1人でロードワークに出ていた。「あれ、揺れてる」。そう…

第93回埼玉大会シード校分析(8)上尾、狭山ヶ丘

■Aシード 上尾 春の県大会で準優勝し、24年ぶりに関東大会に出場。伝統校復活を印象付けた。左腕2本柱を早めに援護する先行逃げ切りの勝ち方を確立した。課題は劣勢でどう挽回するか。OBで就任1年目の高野監督が強調する「接戦での勝負強さ」が出てく…

明日への絆:第93回埼玉大会(5)幸手・幸手商

◇試合ができる喜び「少しでも長く野球を」 6月25日。合同チームを組む幸手と幸手商の県立2校は、県立三郷工業技術との練習試合に臨んだ。部員数は幸手8人に幸手商4人。大会への参加も危ぶまれたが、2年後に学校が統合されることから合同チームでの出…

乗り越えて2011夏(4)岩槻商・村上誠君

「急げ! 急げ!」 気温が35度近くになった4日午後、砂ぼこりが舞うグラウンドにげきが飛んだ。岩槻商の村上誠主将(3年)は、顔をゆがめてグラウンドを疾走する部員に向かって声を張り上げた。 中学時代はテニス部。たまたま不良野球部員が立ち直る姿を…