川越東 “文武両道”で初の甲子園だ!

 第92回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)埼玉大会の組み合わせが16日、決まった。浦和学院花咲徳栄が2強を形成する中、今春の埼玉大会で4強入りした川越東は、元ヤクルト、ロッテの阿井栄二郎監督(45)の下、プロ注目左腕・高梨雄平投手(3年)を軸に甲子園初出場を目指す。

 元ヤクルト投手で、茨城・つくば秀英から赴任して5年目の埼玉・川越東の阿井監督は初のBシードで挑む。創部27年目の躍進を指揮官は「チャンピオンになるぞ、という意識づけが実を結んできた」と分析する。

 143キロ左腕エースで主将と4番の大黒柱、高梨は元プロの指揮官から投球時のバランス、クイックけん制などの指導を受けて今秋ドラフト候補に挙がるまでに成長した。昨夏4回戦に昨秋、今春準決勝といずれも花咲徳栄にコールドで敗れている。最後の夏へ新球チェンジアップも習得した高梨は「花咲を倒して優勝する」。順当に勝ち上がれば準決勝で対戦する難敵を乗り越えて初の甲子園を目指す。

高梨 雄平(たかなし・ゆうへい)

 1992年(平4)7月13日、埼玉県川越市生まれの17歳。高階南小3年時に川越リトルで野球を始めて投手一筋。高階西中では川越シニア。川越東1年春からベンチ入りして秋から背番号1。最速143キロ。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ。家族は両親と弟。1メートル76、76キロ。左投げ左打ち。

スポニチ

◇プロ注目川越東・高梨「わくわくする」

 第92回全国高校野球選手権埼玉大会の組み合わせが16日決定し、春季県大会4強の川越東は11日、熊谷工と初戦を迎えることになった。抽選を終え、主将で4番、プロ注目の高梨雄平投手(3年)は「わくわくしています。勝ち上がれば準決勝で当たる」と、センバツに出場した花咲徳栄との対戦を見据えた。

 春以降は苦手だったセットポジションからのけん制やクイックを猛練習し、昨夏から公式戦3連敗中の宿敵との対戦に備えている。最速143キロの直球を武器にプロからも注目される左腕は「この夏が4度目の正直」と勝利を誓った。

(日刊スポーツ)