川口青陵、埼玉栄が4強 高校野球埼玉大会第13日

(26日・県営大宮)

 第13日は、準々決勝残り2試合が行われ、4強が出そろった。昨秋の関東大会8強の川口青陵は浦和実に4−0で快勝。1998年の創部以来初のベスト4入りを果たした。埼玉栄春日部共栄を2−1で制して4年ぶり6度目の準決勝に進んだ。

 川口青陵は左腕野川が7奪三振、4安打完封。打線も浦和実のエース植木から3点を奪った。埼玉栄の塩田は春日部共栄の今大会屈指の右腕中村から決勝本塁打を放った。島野−芹沢も好継投した。

 第14日の28日は県営大宮で、準決勝2試合を実施。聖望学園−春日部東は午前10時、川口青陵−埼玉栄は午後0時30分から。

埼玉新聞

春日部共栄1−2埼玉栄

 埼玉栄が、春日部共栄のエース中村から序盤にリードをもぎ取り、接戦を制した。初回、四球と送りバントで一死二塁とし、栗原が先制二塁打。二回は、塩田が左越えソロ本塁打をたたき込んだ。右腕の島野から左腕の芹沢につないだ投手リレーと無失策の堅守で逃げ切り、今大会は1点差ゲームで3勝目。

 春日部共栄は強力打線が不発。柳川の適時二塁打で四回に1点を返すのがやっとだった。

◇川口青陵4−0浦和実

 川口青陵は左腕野川がスライダーを決め球に快投し、浦和実に被安打4の完封勝利。打線は二回、吉田の左中間二塁打と野選で一死一、二塁と走者をためて、海老沢が左越え2点二塁打を放った。四回に吉田、沼口、武田の3連続長短打で加点し、九回は暴投でリードを広げた。浦和実は大黒柱の植木に本来の球威がなく、5回で降板。打線も三塁を踏めず、力尽きた。

(読売新聞埼玉版)

◇熱くて暑くて 球場の飲み物完売

 この日の最高気温は34度を超え、県営大宮球場内の売店3カ所では午後1時半ごろ、飲み物が完売した。

 いったん外に出て飲み物を買い求めようとする客のため、球場側は急きょ、入場料を取っていた入場門を開放した。県高野連によると、飲み物完売による入場門の無料開放は「記憶がない」という。

 上半身裸になったり、日陰の位置が変わるのにつれて移動したりする観客もいた。

 上尾市の男性会社員(67)は、第1試合が終わって1時間ほどたっても、接戦の興奮がさめない様子だった。「試合も熱かったが、暑すぎてゆっくり観戦できない」と苦笑いしていた。

朝日新聞埼玉版)