「決勝で会おう」 がっちり握手 浦学・徳栄の両主将

 埼玉が全国に誇り、ともに日本一を掲げる両雄が、聖地独特の雰囲気を存分にかみ締めた。

 浦和学院は3季連続の甲子園とあって、オーラさえ感じる文句なしの行進を披露。自身も3度目となる竹村は「埼玉の看板を背負っていることを意識した」。手と足がぴったりそろった白地に縦じまのユニホームが、緑の芝にひときわ映え、まずは開会式で“日本一”ぶりを見せ付けた。

 行進曲「花は咲く」に乗って26番目に登場した花咲徳栄は2年前の夏以来だが、ナイン全員が初の経験だ。若月は「お客さんが多くて、拍手と歓声が響き渡っていた。気持ち良かった」と思わず笑みがこぼれた。一塁側内野席から観戦していた岩井監督は「堂々と落ち着いて歩いていた。やっと少し全国区になったかな」と頬を緩めた。

 両校の選手たちは行進の出番を待っている間、談笑していたという。話題はもちろん、“実現なるか3度目の頂上決戦?”だったそうだ。

 浦和学院・主将の山根は「一戦ずつ頑張って勝ち上がるから、決勝で戦おう」。対する花咲徳栄・主将の根建も「決勝で当たって、今度はリベンジする」。4月3日の再会を約束し、がっちりと握手。そして視線を合わせた。

埼玉新聞