「ここからが勝負」 浦和学院が甲子園練習

 初戦となる土佐(高知)との2回戦を1週間後に控えたチームは17日、午後2時から甲子園練習を30分間行った。

 まず実施したシートノックで、入念に確認したのが甲子園独特のフライ対策。森監督(右打ち)と中村コーチ(左打ち)が交互に飛球を放ち、内外野とも最後まで目を切らずに追うことを意識し取り組んでいた。捕手西川は一塁、一塁手木暮は三塁、三塁手高田は捕手も、それぞれこなした。

 続いてシート打撃では涌本、伊藤の両右腕がプレートの少し前から投げた球を、各打者とも中堅から逆方向へ快音を響かせ、好調ぶりをうかがわせた。最後に投手5人がマウンドから投球練習して慌ただしく締めくくった。

 3年連続の選抜出場とあって森監督は「思った以上に緊張してなかったようだ」とナインに視線を送り「春からこのグラウンドが使えてありがたい」と春風を浴びてすがすがしい表情。右の代打として期待が高い前田は「夢舞台に来た実感が湧いてきた」と目を輝かせた。

 昨夏以来のマウンドに上がったエース小島は「やっぱり気持ち良かった。目標の日本一へ、成長した姿を見せます」と笑顔の中にも闘志をみなぎらせる。初めて甲子園の土を踏んだ右翼手斎藤は、「風とボールの軌道を頭に入れてプレーしたい。ここからが勝負です」と、はやる気持ちを抑え、本番を見据えた。

埼玉新聞