川越東高監督・阿井氏が日ハムコーチ就任へ

 プロ野球日本ハムの来季ヘッドコーチに川越東高の阿井英二郎監督(48)が就任することが21日、確実になった。23日に発表される。日本高野連によると、教員勤務を経て高校野球の監督を務めた元プロ選手が、コーチとしてプロ球界に復帰するのは初めてのケース。阿井氏は12月31日付で同校を退職する予定。

 関係者によると、阿井氏とヤクルトで一緒にプレーしていた栗山英樹監督の就任当初からの希望もあり、招聘(しょうへい)が決まったという。日本ハムは昨年もプロでの指導歴がない栗山監督を抜てき。高校教諭を経てスカウトに転身した大渕隆スカウトディレクターらの例もある。

 阿井氏は茨城県出身。群馬・東農大二高のエースとして甲子園に出場し、1983年にプロ入り。投手としてヤクルト、ロッテで10年間プレーして通算17勝を挙げた。その後、茨城・つくば秀英高の教諭を務めていた99年にアマチュア資格を認定されて高校野球の指導者となっていた。

 川越東高には2005年に赴任し、同年秋から監督に就いた。

 09年秋の県大会でエース高梨(早大)を擁し初のベスト4入りを果たすと、10年春、同夏の県大会でもチームを4強に導いた。

 今秋の県大会では準々決勝で春日部共栄を下すなど3年ぶりのベスト4に入り、今後の期待が高まっていた。

埼玉新聞