県高野連、21世紀枠に朝霞を推薦 第85回センバツ

 埼玉県高野連は21日、阪神甲子園球場で来春開催される第85回記念選抜高校野球大会の21世紀枠候補校に、朝霞を推薦すると発表した。同校は春夏とも甲子園出場経験はないが、秋の県大会でベスト8入りし、準々決勝で聖望学園に4−7で惜敗した。同校が21世紀枠候補に推薦されるのは初めて。

 関東地区1都7県の推薦校は来月の同地区選考会で1校に絞られ、さらに来年1月25日の選考委員会では、全国9地区の推薦校の中から、東日本と西日本で各1校、残りの7校から2校が選ばれる。来春は記念大会のため、例年より1校多い4校が21世紀枠で出場する。

21世紀枠都道府県推薦校 - 日本高野連

過去の21世紀枠推薦校

<11月22日追記>

◇ほぼ毎年、上位進出

 朝霞高校野球部は1963年に軟式野球部として創部。76年に硬式となり、現在50人の部員が所属する。今秋の県大会では3回戦で北本に9−0で圧勝し、ベスト8入りした。

 県高野連は推薦理由として、グラウンドが狭く、7時間授業のカリキュラムと定時制併設校のため活動時間に制約がある中、ほぼ毎年のように県大会でベスト8やベスト16に進出している点を挙げた。また、故障防止などの観点から選手の体格や身体能力などを入学時から定期的に記録し、各自に適した栄養指導と基礎トレーニングメニューを実践させている点も評価した。

 宮川浩之監督は「今年は創立50周年の節目の年。これまでの卒業生や指導者のみなさんのおかげです」と喜びを語り、「今年は走攻守のバランスがとれている。(甲子園出場の)チャンスがあれば、しっかり準備していきたい」と話した。

毎日新聞埼玉版)