春日部東、3位決定戦制す 春季高校野球県大会

 春日部東は一回2死一、三塁から熊谷の左前適時打で先制すると、二回には丹羽、松尾の適時打で2点を追加。その後も勝負強い打撃で加点した。先発丹羽は8回を5安打無失点の好投。川口は打線が振るわず、序盤の失点も痛かった。

◇投打かみ合う 隙与えず快勝 春日部東

 3位決定戦は春日部東が快勝。川口投手陣を打線が攻略し、守っても無失点と隙を与えず、中野監督は「選手は気を抜かないでやってくれた」と目を細めた。

 投打がかみ合う理想の形。一回に熊谷の左前適時打で先制するとチームは7安打6得点。先発丹羽が8回9奪三振と好投し、相手打線にチャンスを許さなかった。丹羽は「得意の大きく曲がるスライダーを決め球に投げた。上出来」と喜んだ。

 埼玉3位で臨む関東大会は1回戦で帝京(東京)との対戦が決まった。この日、2安打2打点の熊谷は「1試合1試合を大切に」と意気込み、主将の若月は「今大会は成長できたし、関東も楽しみ」と心待ちにした。

◇持ち味の粘り発揮できず 川口

 強豪校を連破して47年ぶりの4強入りを果たした川口は、持ち味の粘りが影を潜めた。鈴木監督は「外の球をうまく振らされてしまった」と厳しい表情を浮かべた。

 今大会初登板の阿部は「思い通りに投げられなかった」と2回3失点。女房役の松崎は「反省点が多い」と準決勝からの2試合を課題に挙げる。

 躍進の原動力となったエース高窪に続く投手陣の底上げが不可欠で、三回から登板した2年生の鈴木は「エースを支える存在になりたい」と夏に向けた成長を誓った。

埼玉新聞