南稜、18年ぶり8強 春季高校野球県大会

 (30日・上尾市民ほか)

 第6日は3回戦の残り4試合が行われ、18年ぶりの8強進出を決めた南稜をはじめ、春日部共栄成徳大深谷埼玉栄が準々決勝に駒を進めた。

 南稜は七回に中田のスクイズや上農の適時打などで4点を挙げて松山を突き放し5−1で快勝。埼玉栄は高橋の3ランを含む4打点の活躍で秀明英光を五回コールド、10−0で下した。第3シード春日部共栄は西沢、青木の継投で狭山ヶ丘を4−0と完封。成徳大深谷は一回に2点を先制すると、小刻みに加点し昌平を7−2で退けた。

 第7日は1日、県営大宮と上尾市民で準々決勝4試合が実施され、関東大会(19〜23日・県営大宮ほか)に出場する4校が決定する。

◇勝利手繰る“足と守” 南稜

 南稜が快勝で18年ぶりの8強進出を決めた。スコアは5−1ながら、安打数は松山の9本を下回る7本。勝利を手繰り寄せたのは足技と、ここぞの守備力だった。

 松山の好右腕岡本に対し、遠山監督は「いい投手だから揺さぶらないと」。三回は2死から四球、二盗で菅原の先制打を生み、七回にはスクイズ犠飛で加点後、2死一、三塁から鮮やかな重盗、上農の適時打で一挙4点を奪い試合を決めた。

 バックも一丸で死守。分岐点となったのは1−0の五回、2番手高瀬が安打と四死球で1死満塁としたが吉田を三ゴロ併殺に打ち取った。六、九回も無死からの走者をいずれも併殺に仕留めた。無失策の仲間に、高瀬が「本当に助かった」と感謝すれば、遊撃手葛城も「守備練習を多くやってきた。次も守って勝ちたい」と胸を張っていた。

■3回戦

昌平
000001100=2
20200201x=7
成徳大深谷
【昌】斉藤、山崎、藤家−梶原
【成】酒井−福島陽

春日部共栄
300100000=4
000000000=0
狭山ヶ丘
【春】西沢、青木−田村
【狭】紺野、武藤−伊藤
三塁打 西沢、村山(春)

秀明英光
00000 =0
53002x=10
埼玉栄
(5回コールド)
【秀】中田、小島−永田
【埼】佐藤大−高橋
本塁打 高橋(埼)
二塁打 真壁(秀)高橋、武井2(埼)

南稜
001000400=5
000000100=1
松山
【南】佐野、高瀬−久保田
【松】岡本、稲川、佐藤、東−岩間
三塁打 富士登(南)
二塁打 竹原(南)金子(松)

埼玉新聞