浦学は東海大相模、徳栄は作新と初戦 秋季関東大会

 来春の第84回選抜高校野球大会の出場権を懸けた第64回秋季関東高校大会(29日〜11月4日・山梨県小瀬スポーツ公園野球場)の組み合わせ抽選会が14日、東京都内で実施され、出場15校の対戦相手が決定した。

 埼玉県大会で3年連続12度目の優勝を飾った浦和学院は、30日の1回戦で東海大相模(神奈川2位)と対戦(11時30分)。同準優勝の花咲徳栄は、31日の1回戦で作新学院(栃木1位)と顔を合わせる(10時)。いずれも強豪が相手の厳しい組み合わせとなった。

 昨年の関東王者で3年連続13度目の出場となる浦和学院は、2連覇とともに2年連続8度目の選抜大会出場を目指す。2年ぶり7度目出場の花咲徳栄は、2年ぶり3度目の選抜出場を狙う。

 東海大相模は前回の選抜大会優勝校。昨秋の関東大会決勝で浦和学院と対戦した。作新学院は今夏の甲子園大会で4強入り。バッテリーやメンバーの多くが残っている。

◇昨年の決勝戦再現

 昨年の決勝カードが初戦でいきなり実現した。大会連覇と2年連続選抜大会出場を目指す浦和学院が、前回選抜大会優勝の東海大相模と激突。2年前の準々決勝でも対戦しており、3年連続の顔合わせに森監督は「何となく当たるんじゃないかなと思っていた」と予感めいていたという。その上で「相手に不足はない。当たって砕きたい」と闘志を燃やす。

 県大会優勝後の2週間は「捕る、投げる、打つ」などの基本を重視。対戦相手が決まった今後は対戦校を意識しながら、練習を応用の段階へ移行していく。

 昨年はエース佐藤の力投と勝負強い打線を武器に、地元開催で15年ぶりの優勝を飾った。今年も期待が高まるが、森監督は「大会に出る以上は優勝を目指すが、一戦必勝で目の前の足元を固めていきたい」とあくまで平常心を貫く構えだ。

◇3度目の選抜へ 初戦に意気込み

 2年ぶり3度目の選抜大会出場を狙う花咲徳栄は、バッテリーを中心に、今夏の甲子園4強メンバーが数多く残る作新学院と1回戦で顔を合わせる。練習試合での対戦もなく、岩井監督は「いいチームで強い」と端的に印象を語った。

 初戦を突破すれば横浜との対戦が予想され厳しいブロックには違いないが、「組み合わせがいい、悪いとは言ってられない。一戦一戦、ワンプレーずつをきっちりやるだけ」と指揮官は強調した。

 1年生が多く、この2週間は主に走り込みなど体力の面から相当追い込んだようで、「来週から戦略的な練習を取り入れたい」と指揮官。本番までにチームを万全の状態に仕上げていく。

埼玉新聞