公立勢8強なるか 秋季県高校野球 きょう3回戦

 秋季県高校野球大会は27日、県営大宮など3球場で3回戦8試合が行われ、ベスト8が出そろう。ここまで浦和学院花咲徳栄春日部共栄聖望学園のシード勢は順当に勝ち進んだ。3回戦で、このシード4校に挑むのはいずれも公立校。今夏は史上初めて、8強を私立校が独占しただけに、好勝負とともに公立勢の奮起にも期待したい。

 2連覇中の第1シード浦和学院に挑戦する市川越は、エース小島が強力打線相手にどこまで粘れるかが鍵。切れのある直球と変化球を低めに集める持ち味を出し、攻撃にリズムを生み出したい。

 松山は、夏秋連覇を狙う第2シード花咲徳栄に立ち向かう。1番横溝、4番金子など好調な上位打線の前に走者を置けるか。右腕岡本は花咲徳栄の左打者をいかに封じるかが、ポイントだろう。

 第3シード春日部共栄と対する春日部東は勝負強い。1回戦は今夏4強の本庄一に競り勝ち、2回戦では川越工に延長十一回、1−0でサヨナラ勝ちした。右腕丹羽、左腕熊谷らを守備がもり立て接戦に持ち込みたい。

 所沢商は、第4シード聖望学園に挑む。西部地区新人大会では6−3で敗れているが、1回戦で終盤の6点差を跳ね返し、勢いがある。2回戦で本塁打を含む4安打2打点の1番土屋に期待。

 蕨−本庄東は興味深い一戦。33年ぶりの8強入りを目指す蕨は、上位から下位まで抜け目のない打線が特長で、足も絡めてくる。対する、本庄東の左腕網倉は頭脳派でけん制が巧みだ。昌平−武蔵越生は、18イニングで1失点の左腕広橋(昌平)と2回戦で朝霞を完封した右腕高木(武蔵越生)の投手戦と予想。

 13安打でコールド勝ちした狭山ケ丘は、鷲宮を逆転サヨナラで下した正智深谷と顔を合わせ、木下、龍造寺のバッテリーが攻守をけん引する立教新座は、3番神山ら左打者が好調の埼玉栄と対戦する。

埼玉新聞