甲子園に向け練習再開 花咲徳栄

 チームは29日、オフを1日挟み、午後2時すぎから同校で甲子園へ向けた練習を再開した。

 あいにくの雨でグラウンドが使えず、野手陣は雨天練習場で打撃マシンを相手に、約4時間ほど打ち込みを実施。球数を多く打つより、一球一球のスイングを確かめるように集中して行った。

 投手陣5人は約1時間ほど、ノースローで軽めの調整。30分のランニングの後、30メートルのダッシュを30本こなした。

 捕手で4番の白石はオフを利用し、寮からさいたま市の実家に2カ月ぶりに帰り、家族だんらんのときを過ごした。「優勝してうれしい気持ちもあるけれど、これから甲子園があるので切り替えていきたい」とリフレッシュできたようだ。

 春日部共栄との決勝で逆転適時打を放った長尾は福島県出身。友人たちとショッピングセンター「越谷レイクタウン」に出掛けたという。「気分転換ができた。甲子園という目標ができたので、それに向けて頑張りたい」と決意を新たにした。

 岩井監督は今後の日程をにらみ、技術よりも「気持ちの調整をしっかりしていく」と話した。

埼玉新聞

◇甲子園出場前に花咲徳栄が県庁表敬 活躍誓う

 第93回全国高校野球選手権大会に出場する花咲徳栄が29日、県庁を表敬訪問し、塩川修副知事に甲子園での活躍を誓った。訪れたのは、坂巻守男校長のほか、野球部の名雲浩部長、岩井隆監督、広岡翔太主将、田中悠生(ゆうき)外野手ら。

 塩川副知事は「決勝に来るまでに6試合を戦った上、決勝戦では逆転で素晴らしい成果をあげた」と選手をねぎらい、「埼玉県の高校の全ての思いがこもっている。一つ一つのプレーに全力をあげて夢と希望と感動を与えてほしい」と激励した。広岡主将は「皆さんの明るい声援をうけて優勝できた。甲子園では全力プレーをしてきたいです」と力強く誓った。

毎日新聞埼玉版)