桶川、鷲宮下し初８強　春季高校野球県大会

（２９日・県営大宮ほか）

　第６日は３回戦残り４試合を行い、桶川、市川越、浦和実、大宮東が勝ち、８強が出そろった。

　桶川はエース武藤が３安打完封で昨秋４強の第３シード鷲宮を１−０で破り、初のベスト８入り。市川越は江原の３打点の活躍などで大宮西を７−４で退けた。浦和実は鈴木、稲垣の中軸で計６打点を挙げ、埼玉栄に８−３で快勝。大宮東は吉嶺、佐藤の継投で立教新座を４−１で下した。

　準々決勝は５月１日、市川口−上尾、花咲徳栄−春日部共栄（県営大宮）、大宮東−浦和実、桶川−市川越（上尾市民）のカードで争われる。

◇「一世一代」の完封劇

　最後の打者を一ゴロに打ち取り、ベースカバーに入って送球をつかむと、エースはガッツポーズした。桶川の武藤が第３シード鷲宮を３安打に抑え、公式戦初完封。チームを初の８強に導いた左腕は「気持ちよかった」と最高の笑顔を見せた。

　鷲宮の左腕増渕との投手戦だった。一回からゼロ行進。六回以降は毎回得点圏に走者を置いたが、「小学生の時から走者を背負うと駄目だったけど、我慢できるようになった」と先に崩れず味方の援護を待った。すると九回２死二塁で、女房役の土井の三ゴロが敵失を誘い、決勝点を奪った。

　大野監督は「学校から半径５キロの自転車通学ばかりの子たちがよくやった」とベスト８に感慨深げ。「武藤は大したもの。一世一代の投球だった」とエースを大絶賛した。

■３回戦

浦和実
２０１５０００００＝８
０００００２００１＝３
埼玉栄
【浦】早川−上地
【埼】板橋、芝崎、多賀谷、松本−坂本、石田
▽三塁打　鈴木（浦）
▽二塁打　鈴木（浦）徳丸（埼）

桶川
００００００００１＝１
０００００００００＝０
鷲宮
【桶】武藤−上井
【鷲】増渕−遠藤
▽二塁打　俄羽（鷲）

大宮東
１００００２０１０＝４
０００００１０００＝１
立教新座
【大】吉嶺、佐藤−西畑
【立】小寺、藤本−八木
▽二塁打　中田、今川（大）

市川越
１２００００１３０＝７
１１００１０００１＝４
大宮西
【市】綿貫−冨岡
【大】安本、草薙−黒田
▽三塁打　早川、畑野（市）
▽二塁打　今村（市）