秋季高校野球関東大会チーム紹介<下>鷲宮

 選手は小粒ながら、チームは粘り強く、しぶとく接戦をものにしてきた。浦和実との3位決定戦では点の取り合いを制し、12年ぶりの関東大会切符をつかんだ。

 投手は左腕2枚看板が自慢。上投げの栗田は防御率1・64と安定感がある。最速130キロの直球とスライダー、カーブの緩急が巧みで、要所で三振も取れる。スリークオーターの増渕は直球とスライダーに切れがある。捕手遠藤はインサイドワークが良く、守備の要。一方で8失策の守備には不安が残る。

 打線は軸を欠くものの、少ない好機を着実に生かす。県大会3回戦、準々決勝は適時打なしにもかかわらず、スクイズや敵失で加点した。1番増渕は打率5割を超え、4盗塁と足もある。4番深井は長打は少ないが、打率3割8分5厘と安定。8番遠藤も好打者だ。

◇初戦で食らいつく 柿原実監督

 せっかくのチャンスなので第3代表として頑張る。選抜は意識せず、まず初戦でどうにか食らいつきたい。

◇失うもの何もない 遠藤隼人主将

 私立校を倒して関東大会に行けることがうれしい。うちは何も失うものはないので、堂々とやりたい。

埼玉新聞