秋季高校野球関東大会チーム紹介<中>春日部共栄

 浦和学院に力負けした決勝を除けば、エース竹崎を中心に守りからリズムをつくり、安定した戦いぶりで5年ぶりの関東大会出場権を手にした。

 防御率0・54と好投した右腕竹崎はテンポの良さと制球力が持ち味。最速136キロの直球を主体にスライダー、カーブをコーナーに丁寧に投げ分ける。線は細いが、3完投とスタミナも十分。守備は内野が6失策と課題が残るものの、外野は守備範囲の広さが売りだ。

 チーム打率3割2分1厘の打線は中川、鎌田、板倉の1年生トリオが中軸を担う。4番鎌田はけがで出遅れて出場5試合ながら、チーム一の8打点と勝負強い。中川、板倉も3割打者。1番小泉は俊足で、打率4割7厘、11安打、6盗塁はすべてチームトップ。11四死球を選んだ2番薮内とのコンビで塁上をかき回す。

◇最初から伸び伸び 本多利治監督

 大勢の人の前で最高のパフォーマンスが発揮できるかが鍵。硬くならずに、最初から伸び伸びやりたい。

◇全力疾走と笑顔で 薮内健吾主将

 関東だからではなく自分たちの野球をやるだけ。元気と全力疾走と笑顔で戦いたい。優勝して選抜に行く。

埼玉新聞