<本庄一だより>エース田村、50球投げ込み

 ナインは7日、開会式に参加。3万9千人の観衆が見守る中を堂々と行進した。

 午後は兵庫県の尼崎産業高校で約1時間30分の調整を行った。野手陣は打撃はせず、ノックが中心。投手陣はブルペンで投球練習を実施した。

 エース田村和は捕手の葉梨を相手に、県大会後最多の50球を投げた。全球種を試し、「まだ本調子ではない。6〜7割」と慎重な姿勢。須長監督は「田村は球が来ていた。あとは実戦練習でどう投げるかだ」と話した。練習後、選手たちは甲子園に戻り、第3試合の八戸工大一(青森)−英明(香川)の試合を観戦した。

埼玉新聞

◇葉梨主将「観客が多くて感動」

 夏の甲子園は7日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開会式があった。午前6時の開門時には約1300人が詰めかけ、午前9時の開会を待った。本庄一は38番目に登場。スタンドを埋め尽くす約3万9000人の観客が見守る中、埼玉大会の優勝旗を高々と掲げた葉梨裕佑主将を先頭に、選手18人が夢の舞台で堂々と行進した。

 葉梨主将は「観客が多くて感動した。不思議と今日は緊張せず埼玉代表という重みを感じた」と感慨深げ。2度目の甲子園出場の田村和麻投手(3年)は「やっと開幕するんだな」。中沢宏晃右翼手(3年)は「夢の舞台に鳥肌がたった」。今年行進の掛け声を担当した柳田公太二塁手(2年)は「歩く速さが変わらないようおなかから声を出すようにした」と話した。

 スタンドには選手の父母ら約10人が駆けつけ、声援を送った。小森俊則父母会長(47)は「今までの頑張った結果が、甲子園での行進だ。試合を控える選手にとっては、これからがはじまり」と気合をみせた。

 本庄一は大会第4日(10日)の第3試合、明徳義塾(高知)と対戦する。

毎日新聞埼玉版)