本庄一ナイン暑さ克服の鍵、水分補給と「塩あめ」

 夏の甲子園第4日の10日、本庄一明徳義塾(高知)と対戦する。兵庫県でも連日猛暑が続く中、チームがこの暑さを克服する鍵は、水分補給と「塩あめ」だ。神戸海洋気象台によると、10日の天気予報は「曇り時々晴れ」で、予想最高気温は32度。試合開始は1日のうち最も暑い午後1時半からとなる。

 チームは5日、兵庫県伊丹市にある伊丹スポーツセンターで午前8時から約2時間、打撃を中心に調整した。3日の甲子園練習でマウンドを踏んだ烏山伸生遊撃手は「甲子園はサウナみたいだった」、中沢宏晃右翼手も「蒸し風呂みたいだった」と額をぬぐった。

 この日の神戸市の最高気温は33・6度。30分も動けば、ユニホームは汗でびっしょりに。烏山君は「一日分の汗をかいた感じ」と笑う。選手たちは15分おきに練習を中断しては水分を取っている。

 田村和麻投手は、県大会四回戦に熱中症で途中降板。その後、毎日梅干しを口にし、水風呂にも入るようになった。「自信がつき熱中症がこわくなくなった」と笑う。チームでは、塩あめを積極的にとるようになった。宮野友宣トレーナーは「塩分補給のための塩あめをなめると、必ず水分を取りたくなる。熱中症防止に効果的」と説明する。須長三郎監督は「甲子園練習で選手らは気合が入ったようだ。暑さもじきに慣れる」と心配した様子はなかった。

 練習が終わるころには、大粒の汗が選手らの顔からしたたり落ちる。葉梨裕佑主将は「まだ関西の暑さに慣れていないが、埼玉よりもこっちの汗の方が心地いい」と話す。

毎日新聞埼玉版)