<本庄一だより>相手決まり練習に熱

 チームは5日午前、伊丹スポーツセンターで2時間の練習を行い、シートノック、フリー打撃、ベースランニングなどのメニューをこなした。

 4日の組み合わせ抽選会で対戦校が明徳義塾に決定。相手は右投手3人を擁しているだけに、フリー打撃ではマシン2台のほか、右の打撃投手を起用した。

 エース田村和、斉藤の両投手はブルペンで調整し、田村和は約40球を投げた。雑誌で相手の情報も仕入れ、「堅守なので無駄な点はやれない」と無四球を目標に掲げた。

 須長監督は「きょうはいい感じで打ち過ぎている。少しペースを落とさなければ」と10日の初戦までの計画を練った。

 午後はオフとなり、昼寝の後、選手たちは銭湯に出掛け、疲れを癒やした。6日午前は甲子園で開会式のリハーサルに参加する。

◇打の英雄 気負いなし

 埼玉大会でチーム一の6打点をたたき出した打のヒーローが明徳義塾との初戦へ意識を集中した。遊撃手の烏山は「テレビで見ていたあこがれのチームと試合ができる」と対戦を待ち望んだ。

 5回戦の正智深谷戦は2安打3打点。準々決勝の市川越戦は3安打3打点の活躍。準決勝の浦和学院戦も2安打を放った。「打った実感はあるが、自信にはなっていない。たまたま」とおごりはない。

 もともと守備の人。甲子園練習では「イレギュラーするから怖い」と自分なりに感じたようだ。「あこがれの舞台でできるので、甲子園の土や空気、スタンドの感じを全部吸収したい」と気負いはない。

埼玉新聞