本庄一、初戦は明徳義塾と 「プレッシャーはない」

 第92回全国高校野球選手権大会(7日から15日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、兵庫県立芸術文化センターで行われた。2年ぶり2度目の出場となる埼玉代表の本庄一は大会第4日の10日、1回戦で明徳義塾(高知)と第3試合で対戦することが決まった。

 本庄一の葉梨裕佑主将は引き締まった表情で抽選会に臨み、40番目に登場。28番のカードを引き当て、壇上で校名と番号を読み上げた。

 明徳義塾は6年ぶり12度目の出場で、2002年には全国制覇を果たした屈指の強豪校。馬淵史郎監督は春夏通算20度目の甲子園出場となる。

 抽選で3回戦までの組み合わせが決定。開会式直後の開幕試合は九州学院(熊本)と松本工(長野)の顔合わせとなった。選手宣誓は福井商の小倉凌主将が務める。

 準々決勝の組み合わせ抽選は大会第11日の第1試合終了後、準決勝の抽選は第12日の第1試合終了後に実施する。

◇「プレッシャーはない」本庄一、10日に明徳義塾と初戦

 「どうせやるなら強いところと当たりたい」。主将の葉梨が抽選会の前に話していた通り、初戦で名門の明徳義塾との対戦が決まった。葉梨は「自分たちは挑戦者。プレッシャーはない」と言い切る半面、「本当に(強豪と)当たるとは思っていなかった」と頭をかいた。

 3日の甲子園練習では本庄一の前に明徳義塾がやっており、フリー打撃で柵越えの当たりを連発していたという。埼玉大会2本塁打の田尻も「はんぱなかったです」とその打力に驚いた様子だ。

 須長監督は「名門と試合ができるこの子たちはついている。全力で向かっていける申し分ない相手」と対戦を歓迎した。

 勝利の鍵を握るエース田村和も「明徳は強いけど、相手に関係なく自分たちの野球をやりたい」と前を向いた。

埼玉新聞

◇6年ぶり12回目出場 主戦は140キロ台の直球 明徳義塾

 夏の甲子園は6年ぶり12回目の出場。2004年まで7年連続出場したが、05年は不祥事で出場を辞退した。昨年の高知大会は決勝まで進んだが、高知に2―3で惜敗。その悔しさを胸に練習に励み、高知大会5試合で1失点、4失策と堅守で勝ち上がった。

 主戦の右腕岩元は2試合計13回に登板、140キロ台の直球で無失点に抑えた。投手陣には遊撃手も務める前田、下手投げの山田もおり、充実している。

 攻撃は長打が期待できる北川、打率4割超の先田、松森らが中心だ。高知商との決勝は、初球から狙う積極的な攻撃をみせた。

 1976年創立の私立で、野球部は創立と同時にできた。02年夏の選手権大会では全国優勝。相撲やゴルフなども盛んだ。

朝日新聞埼玉版)

◇泥臭い試合したい 本庄一・須長三郎監督

 甲子園常連校の明徳義塾との対戦は、選手らにとって非常に貴重な体験で幸せなこと。挑戦者として最少失点を目指し、序盤に大量点を失わないよう、食らいついていく泥臭い試合をしたい。

◇落ち着いてプレー 明徳義塾馬淵史郎監督

 本庄一は激戦区を勝ち抜いたチーム。こちらも甲子園の初戦は19回連続で負けていないが、今回はそうはいかないと思う。試合まで約1週間あり準備はできる。選手にはいつも通り、落ち着いてプレーさせたい。

毎日新聞埼玉版)