<本庄一だより>聖地の感触確認 本番へ調整

 ナインは3日午前10時から甲子園で練習を行った。与えられた30分間を目いっぱい使って、あこがれの聖地の雰囲気を味わった。須長監督は「思ったより選手は地に足がついていた。うまく練習できた」と話した。

 練習はシートノック、1人3本のバッティング、野手がベースランニングを行った後、田村和ら投手陣3人はマウンドに立って10〜15球ほど軽めに投げ込んだ。

 須長監督は「選手がうらやましい。メンバー18人以外にも手伝いで守ったりできるし、ここは夢を与えてくれる場所」と選手の動きを見つめた。

 午後は大阪市内の高校で約1時間30分の打ち込みを実施。本番へ向けて少しずつ調整のペースを上げた。4日は午後4時から行われる兵庫県立芸術文化センターでの組み合わせ抽選会に臨む。

◇大舞台を実感

 選手たちは甲子園のスケールに圧倒された。主将の葉梨は「やっぱりでかくて広かった。やっと来たという実感が出た」と興奮気味に語った。

 捕手としてエース田村和の球を受け、「田村が県大会より大きく見えた。落ち着いていた」。1年生だった2年前も出場した相棒の姿が頼もしく映った様子。自身も当時、メンバー補助としてチームに帯同した。ファウルゾーンの広さも実感し、「パスボールをしたらやばい」と苦笑いした。

 いよいよ組み合わせ抽選会を迎える。くじを引く大役にも、「どうせやるなら初戦から強い相手と当たりたい。いいくじを引きます」と力強く誓った。

埼玉新聞