<本庄一だより>無失策貫いた堅守 谷本

 決勝の花咲徳栄戦でサヨナラ安打を放ったヒーローはまだあの感触が忘れられないようだ。三塁手の谷本は「あまり実感がない。球をとらえるまでは覚えているけど、打ってから走るところは記憶がない。本当に打ったのかな」とおどけた。

 主将の葉梨と並ぶ貴重な右打者として2番に定着。「(1番の)塗木がだいたい塁に出るので」と得意のバントにさらなる磨きを掛けてきた。

 守備と強肩が持ち味で、大会では無失策を貫いた。目指すは全国一の三塁手だ。

◇あす午前、大阪へ出発

 チームは31日午前、同校グラウンドで約3時間の練習を行った。ウォーミングアップの後、3班に分かれてフリー打撃を実施。シートノックを終え、自主練習に移った。

 シートノックは試合を除けば、練習では約2週間ぶり。30日のメンバー発表でショートのレギュラー番号をもらった烏山は「久しぶりに野球をやった感じ」と喜んだ。

 野手は打球が手につかない様子も見られた。須長監督は「よしよしと思った。きびきびやるのは早過ぎる。まだ優勝の余韻に浸っていてもいい。とにかく疲れを取らなければ」と説明した。

 チームは8月1日に同校で練習を行い、2日午前に大阪に出発する。

埼玉新聞