昌平、13年ぶり8強 坂戸西、上尾も準々決勝へ

(29日・県営大宮ほか)

 第4日は3回戦計4試合が行われ、昌平が4−0で武南を下し、13年ぶりの8強に進出した。シードの浦和学院と坂戸西、上尾も準々決勝に進んだ。

 昌平は広橋希−槙谷の継投で武南打線を散発3安打、無失点に封じた。打線は五回に服部の左前適時打で先制し、七回には市川の2点適時打で加点した。

 坂戸西は先発の長島が八回まで被安打3、無四球、9奪三振と好投し、秩父農工科に5−0で快勝。上尾は一回、河合の2点適時打などで一気に4点を奪い、9−2で大宮西に七回コールド勝ちした。浦和学院は7−0で浦和北に七回コールド勝ち。先発の南が被安打1の10奪三振で完投した。

 第5日は30日、県営大宮球場上尾市民球場で3回戦の残り4試合が行われ、ベスト8が出そろう。

◇「粘り強く好機生かす」昌平

 昌平が武南との我慢比べを制した。前半こそ投手戦の様相を呈したが、五回に先制すると七、八回にも加点。粘り強く終盤に勝負を決め、主将の岩崎は「我慢することができた。理想のゲーム」と胸を張った。

 重盗を含め6盗塁。足で揺さぶり、徐々に相手の右腕穴沢を追い詰めた。七回に2点適時打を放った4番市川は「厳しい試合だったが終盤で好機を生かせた」と笑顔だ。

 守備も無失策とスキなしだ。先発は1年生左腕の広橋希。一回こそ「緊張した」が、二回から四回はすべて三者凡退。五回から登板したエース槙谷も力投し、被安打3の無失点リレーを完結させた。

 塚本監督は「もっと経験を積ませたい」と満足しない。好守で磐石の戦いを見せる昌平が、今大会の台風の目になる可能性は十分だ。

埼玉新聞