川越西が共栄破る 秩父農工科は15年ぶり16強

(26日・所沢航空ほか)

 第3日は2回戦の残り6試合が行われ、夏の全国高校選手権埼玉大会のシードとなるベスト16が決まった。

 川越西は3−1で春日部共栄を破り、2年ぶりの16強に入った。六回に3番小林の適時打で同点とすると、押し出しと敵失で加点。投げては右下手投げの野田が走者を出しながら、緩急をつけた粘りの投球で完投した。

 秩父農工科は9−2で朝霞西に七回コールド勝ちし、15年ぶりの夏のシード権を獲得した。武南は八回に6点を挙げ、10−9で浦和実に逆転勝ち。正智深谷は八回に逆転し、7−6で所沢北を下した。市川越、立教新座も3回戦に進出した。

 第4日は28日、県営大宮と上尾市民で3回戦計4試合が行われる。

◇「好調打線 日替わりで爆発」秩父農工科

 「よっしゃー」。秩父農工科の1番大島政が放った打球が、左翼手の頭上を越え3人が生還。四回、走者一掃の一打に大島政は「チャンスで打ててよかった」と笑顔を見せた。

 打ちも打ったり11安打。秩父農工科打線が爆発し、朝霞西を9−2と圧倒。15年ぶりの夏のシード権を獲得した。増井監督も「選手たちもシード権が取れて自信につながると思う」としみじみと喜びをかみしめた。

 昨秋はシード権を獲得しながら北部地区大会で敗退。今春は松山、羽生実の強豪2校を破って県大会に出場し、日替わりで打線が活躍するなど波に乗っている。

 今冬は積雪で打撃ケージが壊れるアクシデントもあったが、創意工夫で見事克服。主将も務める大島政は「自主練の成果が出ている」と好調な打線に胸を張っていた。

埼玉新聞