坂戸西、延長戦制す　成徳大深谷は木村が４安打完封

（２５日・上尾市民ほか）

　第２日は２回戦９試合が行われ、第４シードの坂戸西は延長十回、安斎が決勝の適時打を放ち、４−３で埼玉栄にサヨナラ勝ちした。

　ほかのシード勢は川越東が高梨の好投で春日部を２−１で退けた。浦和学院、花咲徳栄はそれぞれ快勝した。

　成徳大深谷は木村が栄北を４安打完封。朝霞は５−１で伊奈学園を破り、大宮西は５−１で秀明英光を下した。昌平はコールド勝ちし、浦和北は新座総合に競り勝った。

　第３日は２６日、県営大宮など３球場で２回戦の残り６試合が行われ、１６強が出そろう。

◇「２枚看板はライバル」大宮西

　先発６人が２年生の大宮西は「二枚看板」（鈴木監督）が粘りの投球で白星を引き寄せた。ともに２年生で「ライバル」と認め合う西浦と安本。「打者ごとに配球を変えた」と西浦が４回を最少失点に留めると、救援の安本は「ピンチでも自分の投球ができた」と毎回走者を出しながら無失点に封じた。

　打線は要所で上級生がけん引。二回に先制打を放った金子に加え、五回は主将の４番高橋が適時三塁打で援護した。高橋は「３年が引っ張らないと。打って２年生を盛り上げたい」と頼もしい。

　鈴木監督は「先制点が大きかった。まだ課題ばかりだが、いい経験をしている」と勝利による成長を喜んだ。

◇「体重増効果で１１奪三振」朝霞

　朝霞は終盤に相手のミスにつけ込んで、伊奈学園との投手戦を抜け出した。宮川監督は「相手もうわさの好投手だったが、守備からリズムをつくって点が取れた」とほっとした様子だ。

　高校から投手に転向して２年足らずのエース尾崎が試合をつくった。直球とスライダーがさえ、被安打４で１１奪三振。完封こそ逃したが、「走者が出ても抑えればいい。流れをやらないことを考えた」と冷静だった。

　冬場は走り込みと筋力アップに加え、「とにかく飯を食べた」。体重は７キロ増量し、「軽く投げても球が行くし、コントロールもつけやすくなった」と効果てきめんだ。女房役で主将の安部も「丁寧に投げてくれた」と右腕を立てた。