武蔵越生サヨナラ勝ち 上尾は熊谷商にコールド
(24日・熊谷公園ほか)
各地区大会を勝ち抜いた38校(鷲宮は出場辞退)に、今春の選抜高校野球大会に出場した花咲徳栄が参加して開幕。1回戦7試合が行われ、武蔵越生が根岸の中前適時打で聖望学園に5−4でサヨナラ勝ちした。
武南は七回に3点を奪い、5−3で滑川総合に競り勝った。上尾は10−1で熊谷商に七回コールド勝ち。秩父農工科は5−2で秩父を退けた。春日部共栄、正智深谷、市川越も2回戦に進んだ。
第2日は25日、県営大宮など4球場で2回戦9試合が行われ、浦和学院、花咲徳栄、川越東、坂戸西のシード4校が登場する。
秩父農工科が積極策でビッグイニングをつくり、秩父対決に快勝した。増井監督は「バントは好きじゃない。打つ方が楽しいし、打てる子もいる」とチームの方針を語る。
二回、先頭の岸岡が安打で出ると、続く篠原が先制の右中間三塁打。これで火がつくと、死球を挟んで3連打を浴びせ、5得点を挙げた。篠原は「うちは集中打が多い。安打が出ると乗りやすい」と笑顔で振り返る。
地元に二つだけの高校で秩父に対するライバル心もあるが、切磋琢磨する間柄だ。夏の全国選手権埼玉大会の前には恒例の練習試合を行う。主将の大島政は「秩父の分まで上に行きたい」と仲間意識の強さを見せた。
◇「猛打に足技で快勝」上尾
古豪対決は上尾が四回に打者14人の猛攻で大量9点を奪い、熊谷商にコールド勝ちした。10安打に8四死球を絡め打ち勝った形だが、鳥居監督は「積極的に次の塁を狙う意識だった」と走塁を勝利の鍵に挙げた。
一回、勝木田の中前打で一塁走者の中村が三塁を陥れたのが手始め。これは得点につながらなかったが、極め付きは四回1死一、三塁で中村、鍛治が重盗を仕掛けた。二塁への送球間に生還した鍛治は「送球の高さを見て行けると思った」。中村も「練習から意識していた」と笑顔を見せる。
「打てるチームではなので走塁とバントはきちっとやらなければ」と鳥居監督。狙い通りの足技だった。
(埼玉新聞)