花開け・花咲徳栄:センバツに挑む選手たち/8

◇信頼も厚いまとめ役−−根建亮太主将(2年)

 明るく人なつこい性格と責任感の強さでチームをまとめ、引っ張ってきた。「厳しい指摘でも、チームメートにちゃんと言うことができる」と監督からの信頼も厚い。

 身長164センチ。「自分は体が小さく、遠くに飛ばす打者じゃない。内野手のグラブをはじき飛ばすような低い打球を意識し、練習しています」

 昨秋の公式戦は三塁のランナーコーチを務めた。県大会準々決勝では、相手チームの二塁手の失策を見て、すかさず二塁走者に進塁を指示。追加点につながった。「一つの判断が得点を左右する重要なポジション」と責任の重さを感じる。「応援してくれる人たちのためにも、甲子園で半端な試合はできない。全力を出し切ります」

◇俊足強肩、守備に自信−−林謙造選手(2年)

 50メートル6秒1の俊足を生かし、中堅手として守備範囲は広い。「左中間、右中間の長打コースもアウトにできる自信があります」。遠投100メートルと強肩で、「するどい返球も任せてください」と胸を張る。

 昨秋の公式戦は機動力を買われ、たびたび代走を任された。実戦形式の練習で毎回ランナー役を務め、走りに磨きをかける。盗塁のコツは「リードを取りすぎないことと、一度決めたら迷わないこと」と話す。

 趣味は筋肉トレーニングというストイックな一面も。友達からクールな性格と言われるが、「本当は負けず嫌いです」。最近は学校の実習で行ったスノーボードが気に入っていて、「将来はインストラクターもいいなと思っています」と語る。

毎日新聞埼玉版)