花開け・花咲徳栄：センバツに挑む選手たち／７

◇大声でチームを鼓舞−−滝沢隆司選手（２年）

　ベンチでひときわ大きな声を出しチームの雰囲気を盛り上げるムードメーカー。「声では誰にも負けません」と笑顔で話す。

　力強い打撃が魅力の選手。昨秋の公式戦はいい結果を残せなかった。「とにかく芯に当てるバッティングを」と練習に熱がこもる。

　中学ではシニアで４番を打ち、全国８強に入った。高校に入り試合になかなか出場できず悔しがったが、父親から「やれるとこまで続けてみろ」と言われ奮起した。「監督や父への感謝を胸に、センバツでは大きい当たりを打ってみせます」と力強く語る。

　長距離走が得意で１キロを３分１１秒で走る。矢沢永吉の大ファン。コンサートにも足を運び、「不屈の精神を見習いたい」と話す。

◇送球磨き守りに自信−−沢幡和志選手（１年）

　守備範囲の広さが自慢の遊撃手。練習では通常守る位置より前に出て捕球することを心掛けた。「捕球から送球するまでの早さに磨きをかけ、自分の守備に自信がついた」と話す。

　目標は米大リーグで活躍する松井稼頭央選手。「派手なプレーにあこがれます。でも、僕はまずは基本をしっかり身につけないと」

　昨秋に腰を疲労骨折し、約３カ月練習ができなかった。チームメートの打撃練習を見ながら、自分が守備をしているつもりで少しずつ体を動かした。「感覚が鈍らないよう努力しました。センバツでは多くの人にプレーする姿を見てほしい」

　鳩ケ谷市出身。両親や祖父母ら家族７人で暮らす。祖母が作るオムライスが好物だ。

（毎日新聞埼玉版）