花開け・花咲徳栄:センバツに挑む選手たち/5

◇投でも活躍、3番打者−−橋本祐樹選手(2年)

 身長181センチ、体重81キロと恵まれた体格を持つ左打ちのパワーバッター。昨秋の公式戦は3番を打ち、打率3割7分5厘で10打点を挙げた。左腕の投手としても、130キロ前後の直球とキレのあるスライダーを武器に3試合に登板。投手陣の一角を担う。

 加須市出身。出生時から体重約4200グラムとビッグサイズだった。小学1年から野球を始め、「地元の高校から甲子園に出場するのが夢だった。センバツでは投手としても、打者としても活躍する」と抱負を語る。

 2歳上の姉は花咲徳栄の野球部でマネジャーを務めた。姉の代には甲子園出場はかなわず、「僕だけ甲子園に行けるなんてずるいと、冗談で言われました」と笑う。

◇変化多彩な横手左腕−−山口昂太投手(2年)

 サイドスローの左腕。制球力には自信がある。昨秋の公式戦は不調のエース、五明大輔投手の救援や先発として9試合に登板。防御率1・99と好投を見せた。

 球速は120キロ前半だが、真横に曲がるスライダーやカーブなど多彩な変化球を持つ。打たせて取るピッチングが持ち味だ。木内達也捕手は「グラブを置いたところに球がくる」と信頼を寄せる。

 元々はオーバースローに近かったが、昨夏に監督の指示で横手に変えた。練習するうち変化球のキレが良くなり、球速も10キロ増した。「甲子園でチームの勝利に貢献したい」と話す。

 性格は優しくて几帳面。将来は中学校の体育の教諭になりたいという。

毎日新聞埼玉版)