花開け・花咲徳栄:センバツに挑む選手たち/3

◇打率6割、守りも堅く−−木村駿斗選手(2年)

 思い切りのいいスイングと抜群のミート力が持ち味。昨秋の公式戦で7番を打ち、打率は6割を超える。「打線をつなぐことを考え、打率は意識していません」と話す。遠投100メートルと強肩で三塁手として守りも堅い。

 深谷市の花園野球スポーツ少年団に小学2年で入団。花咲徳栄の野球部に入る先輩が多かったことから、「自分も徳栄に行き、甲子園に出たい」と思っていた。

 進学コースに在籍し、成績は優秀。明るくまじめな性格で人望も厚く、1、2年ともクラスの代表に選ばれた。

 モットーは「今を生きる」。一生懸命取り組めば、必ず先が見えると信じる。「応援してくれる人たちへの感謝を胸に、センバツは優勝します」

◇相手うなるプレーを−−佐藤卓也選手(2年)

 昨秋の公式戦で打率4割を誇るリードオフマン。相手投手のフォームや配球の癖を読む野球センスを併せ持つ。「自分はまだまだです」と常に語る完ぺき主義者。守備でも遊撃手として的確なボールさばきを見せ、ナインの信頼は厚い。

 宇都宮出身。中学ではシニアチームでプレーしながら学校の陸上部にも所属。百メートルで県大会決勝に残ったこともある。50メートル6秒0の俊足で相手チームの守りを揺さぶる。

 好物はギョーザ。1食に100個食べたことも。体形は身長173センチで体重66キロと細めで、「もっと体格を良くしたい」と毎晩寮で特大おにぎりを作り食べている。「甲子園では、相手にもすごいと言われるプレーをする」と活躍を誓う。

毎日新聞埼玉版)