花咲徳栄 選抜へ 7年ぶり2度目の出場

 第82回選抜高校野球大会(3月21日から12日間・甲子園)の選考委員会が29日、大阪市北区毎日新聞本社で行われ、出場校が決定。埼玉からは一般選考で、花咲徳栄(坂巻守男校長、生徒数1917人)が7年ぶり2度目の出場を果たした。県勢の選抜大会出場は、2008年に準優勝した聖望学園以来2年ぶり。

 4年連続の出場となった昨秋の関東大会1回戦は、前橋商(群馬)を3−1で撃破。準々決勝の市船橋(千葉)戦は、先発全員安打を放って14−2でコールド勝ちした。続く準決勝は東海大望洋(千葉)に4−1で逆転勝ち。決勝は東海大相模(神奈川)に3−6で敗れたものの、初の準優勝に輝いた。ここ一番で攻撃陣と投手陣の歯車がかみ合い、粘り強い「トクハル」野球で出場切符をつかんだ。

 選抜大会出場決定がほぼ確実視されていただけに、学校関係者は出場決定の知らせを今か今かと待ちわびた。吉報が届いたのは、午後3時22分。日本高校野球連盟から出場決定の知らせが届き、坂巻校長(62)は「謹んでお受けいたします」と答えた。

 校舎には甲子園出場を祝う横断幕が掲げられ、学校内は祝賀ムード一色に包まれた。校舎の中庭に集まった選手たちには午後3時35分ごろ、佐藤孝司理事長(43)が報告。佐藤理事長は「きょう知らせを受けたのは、皆さんの努力の成果。選ばれた自覚を持って、新たな努力を積み重ねてほしい」と激励した。

 出場決定を受け、岩井隆監督(40)と村上直心コーチ(33)は、うれし涙を浮かべた。岩井監督は選手たちから胴上げされて、宙に4度舞った。この日は岩井監督の誕生日で、選手たちは監督の似顔絵が入ったバースデーケーキと花束をプレゼントしていた。

 選抜大会の組み合わせ抽選会は3月13日に行われ、出場32校の対戦相手が決まる。

http://www.saitama-np.co.jp/news01/30/01.html

埼玉新聞