花咲徳栄の選出が濃厚 第82回選抜高校野球大会

 第82回選抜高校野球大会(3月21日から12日間・甲子園)の出場32校を決める選考委員会が29日、大阪市内の毎日新聞本社で開かれる。

 埼玉からは、昨秋の関東大会で準優勝した花咲徳栄の7年ぶり2度目となる選出が濃厚になっている。昨秋の九州大会優勝の嘉手納と同4強の興南がそろって選出されれば、甲子園大会で史上初の沖縄県勢2校出場となる。

 戦力以外の特色を加味する21世紀枠は3校、一般選考では29校(東海地区の神宮大会枠1校を含む)を選出する。

 午前9時から21世紀枠9校の推薦理由説明会を行い、選考委員会総会で各地区別選出校数を確認する。

 午前11時からの21世紀枠特別選考委員会と地区別小委員会で出場校の選出に入り、午後3時に21世紀枠の3校が発表される。同4時半ごろまでには出場32校が出そろう見込み。

 花咲徳栄は28日、同校グラウンドで普段通りの練習を行った。この日まで学校のスキー実習に参加した2年生約20人は遅れて練習に合流したものの、翌日に発表を控えても特別変わった様子はなく、岩井監督は「あすの昼ぐらいから、そわそわするんじゃないですか」と笑い、主将の根建も「まだ実感がわかないです」と頭をかいた。

 昨秋の関東大会で準優勝し、選出はほぼ確実。ただ秋季関東大会で8強入りした2008年は、有力出場校に名前が挙がりながら落選した。同監督は「こればっかりは(当日にならないと)分からないからね」と、ちょっぴり不安げだ。

 それでも激戦に次ぐ激戦で8強入りした初出場から7年。指揮官は「初出場のときは『やった』の思いだけだったが、今回は発表の電話が来たとき何を考えるのか楽しみ。いろんなことを考えるだろうね」と過ぎ去った歳月の重みを感じている様子だった。

 根建も「甲子園は小さいころからの夢。堂々と待ちたい」。吉報はすぐそこまで来ている。

埼玉新聞