球速上げ制球力つけたい 花咲徳栄2年・五明大輔投手

 「最後はエースでいく」。岩井隆監督から3試合ぶりに先発を任された。しかし、二回に外角の球が甘く入り先制の2ランを打たれ、四回には4安打を浴びて3失点。五回でマウンドを降りた。

 県大会前に新型インフルエンザにかかり、約1週間休養。県大会は3試合に登板したが、「体調に不安を抱え、焦りが出た」と本来のキレのある変化球は精彩を欠いた。

 万全の状態で迎えたと思った関東大会。初戦に先発し、四回までに3安打1失点と好投した。しかし、「まだフォームが崩れている。三振を取りにいく本来の投球に戻っていない」と監督からこの回での降板を告げられた。

 決勝は序盤の失点が響き、初優勝はならなかった。「自分の力不足のせいだ。もっと球速を上げ制球力をつけたい。センバツに出場できたら、絶対に頂点を目指す」。力強く誓った。

毎日新聞埼玉版)