きょうから準々決勝 実力伯仲、V争い混とん・準々決勝展望

 第91回全国高校野球埼玉大会は25日から、県営大宮球場で準々決勝が始まる。5回戦で4連覇に挑んだ浦和学院が姿を消し、優勝争いは混とんとしてきた。25日は2試合が行われ、昨夏の北埼玉大会優勝の本庄一と昨春の選抜大会準優勝の聖望学園が対戦。春日部東と市川越の公立校対決もある。

 26日は、4年ぶりの頂点を狙う春日部共栄と、11年ぶり優勝を目指す埼玉栄が顔を合わせる。浦和実−川口青陵も好勝負が期待できそう。

◇準々決勝展望

 第91回全国高校野球埼玉大会は25日から、県営大宮で準々決勝が始まる。シード、ノーシードが4チームずつの混戦模様。勝敗の行方を探った。

聖望学園本庄一

 本庄一・萩原、聖望学園・佐藤の両左腕をどう攻略できるかが焦点。

 聖望学園は5回戦で浦和学院の4連覇を阻んだ。これまでの4試合で18犠打を決めた小技で揺さぶりたい。本庄一は、勝負強い1−3番の奥田、湯山、田村の出来が鍵。

【春日部東−市川越】

 ともに攻守のバランスがいい。投手層が厚い春日部東がやや有利か。

 春日部東は左の千葉、右の五十嵐が安定。継投、完投とどちらも可能で心強い。市川越は本塁打含む5安打6打点の主砲弥田ら、打撃陣がチャンスで畳み掛けたい。

春日部共栄埼玉栄

 好右腕中村を擁する春日部共栄が優位。埼玉栄は打撃陣がポイントだ。

 春日部共栄は総合力でも上回る。打線も5回戦まで計43安打31打点と振れている。埼玉栄は右腕島野−左腕芹沢の継投で抑え、つなぐ野球で手堅く得点を重ねたい。

【川口青陵−浦和実】

 川口青陵の左腕野川と浦和実のエース植木の投手戦が予想される。

 川口青陵の野川は速球と変化球のコンビネーションがいい。右の布施と板垣も控える。浦和実は植木が投打の軸。33回1失点、7安打と好調だ。植木頼みが不安材料。

埼玉新聞