所沢西高の演奏会にいわき海星高が参加

 春の選抜高校野球に出場した福島県いわき海星高校を甲子園で友情応援した県立所沢西高校吹奏楽部の定期演奏会が4日、所沢市の市民文化会館「ミューズ」で行われた。会場にはいわき海星の野球部員らが登場し、会場を盛り上げた。

 両校は、東日本大震災いわき海星が大きな被害を受け、所沢西ががれきの撤去に協力したことをきっかけに交流。選抜高校野球に出場したいわき海星の試合に、所沢西の吹奏楽部が駆け付けて応援した。

 いわき海星の野球部員16人と、いわきの郷土芸能・じゃんがら念仏踊りの「チームじゃんがら」の生徒12人は演奏が終盤に近づいた頃にステージに登場。野球部の若林享監督は「所沢西高が応援に来てくれて、選手たちは一緒になって闘うことができ、良い試合だった。吹奏楽部の演奏は一糸乱れぬ素晴らしい演奏でした。この演奏を心に刻み、夏の大会に備えたい。一生忘れぬ思い出ができた」とあいさつした。

 坂本啓真主将も「所沢西高の応援のおかげで甲子園という大きな舞台で試合ができた。素晴らしい演奏に感謝しています」と述べ、会場からは健闘をねぎらう大きな拍手が湧き起こった。

 チームじゃんがらは、約700人の市民や生徒たちにじゃんがら念仏踊りを披露した。

 所沢西高校は「今度は逆に友情応援に来てもらって感無量。お祭り騒ぎに終わらせることなく、今後、両校がどのように交流していくか考えていきたい」としている。

埼玉新聞