浦学、徳栄は確実 きょうセンバツ出場校決定

　第８５回選抜高校野球大会（３月２２日開幕、甲子園）の出場校を決める選考委員会が２５日、大阪市内で開かれる。記念大会のため、出場校は昨年より４増の３６校（一般選考３２、２１世紀枠４）。東北地区の一般枠は従来の２に、明治神宮大会枠と新設の東北絆枠を加えて４校となった。

　関東・東京は関東大会優勝の浦和学院、準優勝の花咲徳栄、ベスト４の宇都宮商、常総学院、そして東京大会優勝の安田学園は当確。６枠目がどこになるか注目される。

　６枠目は関東大会ベスト８の４校と東京大会準優勝の早稲田実との比較になると思われる。関東大会準々決勝敗退の４校だが、まず習志野は地域性では文句なしだが、花咲徳栄にコールドで大敗しており不利だろう。

　佐野日大と霞ヶ浦は１点差の惜敗だが、栃木・宇都宮商、茨城・常総学院がそれぞれベスト４入りで選抜当確となっているため地域性で不利だろう。

　残りは前橋育英だが、浦和学院に２点差の惜敗、地域性でも文句なしだが、地元開催の関東大会で準々決勝からの登場となったため、１勝もしていないという点がマイナスだ。

　過去、関東大会未勝利で選ばれたチームは０８年（第８０回大会）の宇都宮南のみ。このときは、関東代表の横浜が明治神宮大会で準優勝し神宮枠を獲得したため、関東・東京が１枠増の７枠となった。さらに、神宮大会で東京代表の関東一が初戦で横浜に２−１４と大敗。結局関東６、東京１という振り分けになった。ベスト８の４校のうち千葉経大付は試合内容、地域性ともに文句なしで選出。２校は地域性で不利となり、残る宇都宮南が未勝利ながら試合内容と地域性で選出された。

　今回は神宮大会での関東・東京の直接対決はなく、神宮枠も獲得していないため優劣は判断しづらく、どちらに６枠目を与えるか難しいところだ。関東は地域性、試合内容ともに文句なしなのが前橋育英のみだが、「未勝利」という点がどう影響するか。早稲田実は東京大会準優勝、決勝は１点差の敗戦だったため、優位との見方が多いようだ。

◇選考委員会の流れ

　９：００　２１世紀枠候補推薦理由説明会
１０：３０　選考委員会総会（委員長選出など）
１１：００　２１世紀枠特別選考委員会（４校を選出し、選外５校は一般選考へ）
　　　　　　地区別小委員会（一般選考）
１５：００　選考委員会総会再開
　　　　　　・２１世紀枠４校を発表
　　　　　　・一般選考の地区別経過報告と３２校決定