浦和学院、あす高知と初戦 明治神宮野球大会

 10日に開幕する第43回明治神宮野球大会は5日間の日程で行われ、全国各地区の秋季大会を制した10校が参加する高校の部には、関東大会で史上初の3連覇に輝いた浦和学院が3年連続で出場する。浦和学院は10日の1回戦から登場し、高知(四国)と対戦。勝てば12日の準々決勝で春江工(北信越)と顔を合わせる。全国の強豪と真剣勝負できる格好の腕試しの場。昨年は初戦で大敗しただけに、雪辱を果たし選出が確実な第85回選抜高校野球大会(来年3月22日から13日間・甲子園)へ弾みをつけたい。

 一戦ごとに力を付け、前人未踏の関東3連覇を達成。史上初の県勢決勝となった花咲徳栄戦では延長十回、西川のサヨナラタイムリーで県大会で大敗した宿敵を倒した。

 チーム打率は2割9分8厘と平凡だが、数字以上に勝負強い。特に光ったのが高田、木暮の4、5番。7番西川の5打点が示すように、高田はチームトップの5割7分1厘、木暮は打率もさることながら4二塁打、4犠打と好機を演出した。共に2割5分だった1、3番の竹村、山根が出塁し2人前に走者をためられれば理想。盗塁が2と少なめなだけに、足を絡めた攻撃にも期待したい。

 投手陣は全4試合に登板し、防御率1・67を誇る1年生左腕小島が柱。無駄な四死球を減らせればより安定感は増す。決勝で好投した右腕涌本も生命線である変化球の制球が良くなり、十分先発できる状態だ。左横の渡辺、右腕伊藤らも短イニングなら出番はある。捕手は西川、高田とタイプの違う2枚をそろえる。

 守備は普段と違う人工芝に対応できるか。土よりもバウンドは合わせやすいが、打球は伸びてくる。しっかりと腰を落とし、確実にさばきたい。

 関東大会では4試合中2試合が逆転勝ち。しぶとさを備えているだけに、リードされても攻守で焦らないことが肝要だ。

◇目の前に全力で

 森士監督 粘り強く戦って、一つでも多く勝ち進みたい。どんな展開でも慌てず、目の前に全力を尽くす。

◇力を発揮したい

 高田涼太主将 相手が全国レベルになっても一戦必勝のスタイルは変わらない。関東の課題を一つずつ潰して、しっかりと力を発揮したい。

埼玉新聞