徳栄、浦学がベスト4 来春の選抜出場確実 秋季関東大会

 高校野球の第65回秋季関東大会第3日は30日、群馬県上毛新聞敷島球場などで準々決勝4試合を行い、埼玉代表の花咲徳栄浦和学院がそろって4強に進出。花咲徳栄は3年ぶり、浦和学院は3年連続となる来春の第85回選抜大会出場が確実となった。県勢2校が準決勝に進出するのは2002年の浦和学院花咲徳栄以来、10年ぶり。

 来春の選抜大会出場が懸かる大一番で、勝ち方こそ違うが花咲徳栄浦和学院ともに持ち味を発揮した。

 県大会王者の花咲徳栄は、習志野(千葉1位)に12−0で六回コールド勝ち。14安打と、自慢の強打で粉砕した。

 一回に若月の中犠飛で先制すると二回は多田の中前打、三回には若月の2戦連発となるソロで小刻みに得点し、試合の主導権を握った。

 中盤に差し掛かると強烈なダメ押し。五回には関口、山本竜の適時打、さらに多田が走者一掃の二塁打を放ちこの回一挙5点。六回には森の2点三塁打など長短4安打を集中させ、さらに4点を追加した。エース関口は6回を被安打2で無失点に封じた。

 同準優勝の浦和学院は、前橋育英(群馬1位)に5−3で逆転勝ち。これまで同様、接戦をしぶとくものにした。

 一回に山根、高田の連続二塁打で先制したが、五回に1年生左腕小島が押し出し死球、適時打で逆転を許した。

 だがその裏、1死満塁から木暮の左犠飛ですぐさま同点。なおも2死一、二塁から代打渡辺の中前打で勝ち越し、西川の左前打で突き放した。六回には敵失で5点目。八回に1点を返されたが九回の2死満塁のピンチでは小島が落ち着いて投ゴロに打ち取った。

 第4日は31日、上毛新聞敷島球場で準決勝を行い、花咲徳栄常総学院(茨城1位)と激突(10時)、浦和学院は宇都宮商(栃木2位)と顔を合わせる(12時30分)。ともに決勝進出を果たせば、史上初の県勢同士の決勝となる。

埼玉新聞