徳栄、集中切れず 降雨で順延、29日横浜隼人戦

 上毛新聞敷島などで28日に行われる予定だった秋季関東高校野球大会第2日の1回戦計4試合は、雨のため中止となり29日に順延された。

 会場、開始時間に変更はなく、県大会を制覇し、3年ぶり3度目の選抜大会出場を狙う花咲徳栄は、8強進出を懸け横浜隼人(神奈川2位)と激突する(12時30分・上毛新聞敷島)。前橋育英(群馬1位)と顔を合わせる浦和学院の準々決勝は30日に順延となった(12時30分・上毛新聞敷島)。決勝は11月1日に実施される。

◇「攻める野球やる」

 試合会場に向かう途中で中止連絡を受けたという花咲徳栄は、群馬県前橋市前橋工高校グラウンドで午前11時から約2時間の練習を実施した。時折小雨がぱらつく中、ウオーミングアップに続き走塁練習。その後、キャッチボール、シートノック、最後はバントゲームで締めくくった。

 シートノックでは岩井監督から「派手なプレーはいらないぞ」と声が飛び、応えるようにナインは基本を意識しながら一球一球を大事にさばいていた。関口、小栗、小暮、中川の4投手はブルペンで捕手を座らせ、それぞれ35球ほど投げ込んだ。

 順延になった影響もなさそうだ。攻守の核・3番遊撃手の楠本は「チームの雰囲気はいい。集中が切れている選手もいない。心配ないです」と頼もしいコメント。エース関口も「みんなでもう1日練習できた。明日につながる1日になりました」とあらためて万全の状態で初戦に臨む構えだ。

 横浜隼人は県大会のチーム打率が3割8分を誇り上位から下位まで抜け目ない。岩井監督も「攻撃的で、きびきびとしたいいチーム。大きい当たりはないがコツコツと打ってくる」と評する。だが、当たり前のプレーを当たり前にするトクハルらしさを発揮すれば問題ない。その上で「攻め続ける野球をやりたい」と主将の根建。初回からエンジン全開で神奈川の強豪を圧倒するつもりだ。

埼玉新聞