駒大・白崎、DeNA1位指名 埼玉栄高出身 ドラフト会議

 25日に東京都内で開かれたプロ野球ドラフト(新人選手選択)会議で、県内ゆかりの選手では、埼玉栄高出身で駒沢大の白崎浩之内野手(22)が、DeNAから1位指名を受けた。1メートル83の大型選手は、今春の東都大学リーグで首位打者を獲得。甲子園出場経験はなかったが、大学4年間で大きく成長してプロ入りの扉を開いた。

 都内の野球部寮。DeNAから指名されると、一緒にテレビを見て朗報を待っていたチームメートの歓声に包まれた。白崎選手は笑顔で「とても光栄。両親にも感謝したい」と語った。

 白崎選手は北海道出身。中学時代からプロに憧れ、将来に向けて関東強豪の埼玉栄高に進学した。高校1年夏に正位置を獲得し、当時からプロ注目の存在だった。同高で3年間指導した山田孝次コーチ(29)は、「寮では掃除を率先し、勉強も熱心。謙虚な生活態度を忘れず頑張ってほしい」とエールを送る。

 高い守備力に加えて、春のリーグ戦で首位打者を獲得。「一発長打の魅力もある」(DeNAスカウト)という逸材は「中畑(清)監督は大学の偉大な先輩。元気のあるチームで持ち味を発揮したい」と力を込めた。

 春日部東高出身で、上武大の加藤翔平外野手(21)はロッテの4位指名。大型のスイッチヒッターで関甲新学生野球リーグでは、2011年春から4季連続でベストナイン。12年春は盗塁王、12年秋は打点王に輝いた。ロッテのスカウトは「両打席で強い打球を打てる。抜群の脚力もある」と評価。加藤選手は「ロッテは若い外野手が多く、争いは厳しいが、持ち味の足を生かし、守備範囲の広いセンターになりたい」と意気込む。

 川越市に練習場や寮がある東洋大の主将、緒方凌介外野手(22)は、阪神から6位指名を受けた。大阪市出身でPL学園高から同大に進学し、2度の全国制覇に貢献。「3拍子そろった将来のチームリーダー」(阪神スカウト)と大きな期待が寄せられる。緒方選手は「目標にしていた、プロの世界への挑戦ができる」と目を輝かせた。

(読売新聞埼玉版)