市川越がコールド勝ち 秋季高校野球地区大会

 (15日・川越初雁ほか)

 東、西、北部で代表決定戦12試合が行われ、西部では市川越がシード城西大川越に7−0で七回コールド勝ち。新人戦優勝の川越工も豊岡を8−1で退けた。そのほか川越東、所沢商、西武文理のシード勢は快勝した。

 東部では不動岡がシード独協埼玉を延長十三回の末、5−3で下し、越谷北もシード八潮南に12−2で圧勝。夏の甲子園に出場した花咲徳栄草加南は順当勝ち。北部では、羽生一がシード早大本庄に9−4で勝ち、上尾、正智深谷も県大会に進んだ。

 16日は西部で代表決定戦4試合が実施され、県大会に出場する38チームが出そろう。

◇したたかに右腕攻略 市川越

 相手の好右腕をしたたかに攻略した。序盤は1得点と苦戦していたかと思いきや「前半は我慢」と新井監督。三回までに84球も投じさせた。案の定、球威の落ちた四回に丹羽の二塁打などで3点。五回にも3点を追加した。3安打の岡元は「自信になる」と笑顔だ。

 投げてはエース小島がキレ、制球とも申し分なく、7回を3安打無失点。「ピンチこそ冷静に。県大会では関東を目指す」と威勢が良かった。

南相馬から転校、初登板で快投 川越工・大浦

 東日本大震災福島原発事故の影響で4月に南相馬市の小高工から川越工に転校した大浦が、公式戦初登板を果たしチームを県大会へと導いた。

 4−1の四回。「緊張した」と2番手でマウンドへ。いきなり1死一、二塁のピンチを招くも、「味方が守ってくれるから心強かった」。右横から持ち味の打たせて取る投球で、八回まで無失点に抑えた。背番号11は、「やっぱり野球は楽しいです」とかみしめ、「次は県営大宮で投げてみたい」。この夏、入場行進を観戦した舞台での投球を心待ちにしていた。

【東部地区】
■D組代表決定戦
越谷南
00000000 =0
00000007x=7
草加
(8回コールド)
【越】荒木、寺田、吉沢−清水
【草】鈴木−大西
三塁打 石崎(草)
二塁打 寺田(越)大西、柄木田(草)

■E組代表決定戦
国際学院
10000=1
6511x=13
花咲徳栄
(5回コールド)
【国】山中、田村、山中、石原−堀井
【花】小栗、佐藤、高橋−若月、中村

■H組代表決定戦
不動岡
0000010100003=5
2000000000001=3
獨協埼玉
(延長13回)
【不】万代−栗原
【獨】丸山、小野沢、丸山−伊藤
三塁打 鈴木(不)
二塁打 内藤、万代(不)丸山、藤枝(獨)

■I組代表決定戦
越谷北
0202305=12
0000020=2
八潮南
(7回コールド)
【越】小松、中尾−駒井
【八】戸塚、宮沢、宇田−水合
三塁打 日名子、本間(越)
二塁打 斉藤、田中、高見(越)宮沢(八)

【西部地区】
■A組代表決定戦
豊岡
00100000 =1
20200022x=8
川越工
(8回コールド)
【豊】比嘉−荒木邑
【川】高梨、大浦−渡辺
三塁打 鋒山(川)
二塁打 厚川、古谷2(川)

■B組代表決定戦
城西大川越
0000000=0
010330x=7
市川越
(7回コールド)
【城】高沢−鈴木勝
【市】小島−冨岡
三塁打 岡元(市)
二塁打 斉藤竜(城)丹羽(市)

■C組代表決定戦
日高
00000=0
3056x=14
所沢商
(5回コールド)
【日】高橋、山本、青木−木城
【所】度会−金浜
三塁打 向野、度会(所)
二塁打 土屋、度会、白井(所)

■D組代表決定戦
川越南
1000000=1
420011x=8
川越東
(7回コールド)
【南】小林、大平、諏訪、水瀬−岡野
【東】小柳津、山本治−市原
二塁打 市原、福満、山本誠、三浦、中村、湊谷(東)

■E組代表決定戦
川越西
001000000=1
01011111x=6
西武文理
【川】山本、関原、高山−橋本
【西】遠藤−橋本
三塁打 高木(川)深田、工藤2(西)
二塁打 近藤、遠藤(西)

【北部地区】
■E組代表決定戦
熊谷西
100102200=6
33110021x=11
正智深谷
【熊】間中、高田−荒井
【正】岩田、鈴木−金田
三塁打 寺崎(熊)浅見(正)
二塁打 寺崎、荒井(熊)

■G組代表決定戦
寄居城北
00000=0
3450x=12
上尾
(5回コールド)
【寄】久保、斉藤−加藤
【上】菊池、石嶋、市川−田中、森田
三塁打 芦埜(上)
二塁打 小山、遠藤、芦埜、菊池(上)

■I組代表決定戦
羽生一
221201100=9
000000301=4
早大本庄
【羽】鈴木、田口−山本徹
【早】宝蔵寺、東海林、野上、吉田−長原、吉村
三塁打 石井(羽)吉野、木下(早)
二塁打 山口徹(羽)

埼玉新聞