伊奈学園が春日部工下す 秋季高校野球地区大会

 (14日・越谷市民ほか)

 東、北部で代表決定戦7試合が行われ、東部では伊奈学園が新人戦優勝の春日部工を8−1で下したほか、夏の埼玉大会準優勝の春日部共栄も越ケ谷に8−0でコールド勝ちした。

 東部はそのほか、昌平、鷲宮、春日部東が快勝で県大会進出。北部は夏の埼玉大会4強の本庄一が小川を7−4で下し、鴻巣小鹿野に6−1で勝った。

 15日は東、西、北部で代表決定戦12試合が行われる。

◇大技、小技で逆転勝利

 大技、小技を駆使した東部G組の伊奈学園が、新人戦優勝の春日部工に七回コールド勝ちした。

 0−1の五回。1死一、三塁から1番松下のスクイズで同点。暴投で勝ち越すと、1死満塁から4番阿部が「狙っていた直球を上からつぶせた」と中越えに走者一掃の三塁打を放った。相手を動揺を見逃さず、倉田が初球にスクイズを決め、この回一挙6点を奪った。

 「打てなくても点を取れることが、このチームの良さ」とエースで主将の阿部。会心の逆転勝利に誇らしげだった。

◇投打で圧勝、手応えつかむ

 東部F組で春日部共栄が、圧勝で県大会出場を決めた。

 二回に2点を先制すると、その後も攻撃の手を緩めず計8得点。1回戦は五回まで無得点だっただけに、本多監督は「前回より早く仕掛けられた」と手応えを深めた様子。投手も西沢、伊川のリレーで被安打1。まさに盤石の試合運びだ。

 県大会まで10日。指揮官は「このチームは1試合ごとに強くなる」と期待し、4番で主将の鎌田は「打線には自信がある。どんな投手でも打ち崩したい」と力を込めた。

【東部地区】
■A組代表決定戦
栄北
0000000 =0
0020203x=7
昌平
(7回コールド)
【栄】細野−大久保
【昌】広橋−上野
三塁打 山村(昌)
二塁打 大久保、最知、乙坂2(栄)野本(昌)

■B組代表決定戦
鷲宮
000300002=5
000000000=0
草加西
【鷲】俄羽−塚本
【草】乗木、野口、藤代、木野本−金井
三塁打 千金楽(鷲)
二塁打 佐藤(鷲)

■C組代表決定戦
春日部東
000060003=9
000010000=1
草加
【春】熊谷、田中−中村
【草】白取、安達、津村−鈴木
三塁打 熊谷(春)
二塁打 西村、辻村(春)

■F組代表決定戦
越ヶ谷
0000000=0
021041x=8
春日部共栄
(7回コールド)
【越】中沢、森田、長谷川、寺嶋−鈴木充
【春】西沢、伊川−田村
三塁打 伊川(春)
二塁打 吉田、萩原、板倉(春)

■G組代表決定戦
春日部工
0001000=1
000062x=8
伊奈学園
(7回コールド)
【春】戸石、横手、台−遠藤
【伊】阿部−倉田
三塁打 戸石(春)阿部、梅村(伊)

【北部地区】
■F組代表決定戦
鴻巣
020100021=6
100000000=1
小鹿野
【鴻】野原−木村
【小】樋口、星−田島
二塁打 木村、野原(鴻)坂本、斎藤(小)

■H組代表決定戦
本庄一
000400021=7
000200020=4
小川
【本】高沢、萩原−下大沢、荒井
【小】安岡−砂永
三塁打 円山(小)
二塁打 高沢、平(本)

埼玉新聞