細かい打撃に重点 花咲徳栄

 チームは31日、同校グラウンドで午後1時から約3時間、全体練習を行った。野手陣はウオームアップの後、室内で打ち込みを実施。マシンを相手にバントとエンドランの際の打撃を練習し、残りはティーバッティングで外角打ちをこなした。

 エース北川ら投手陣も打撃練習に参加し、その後はトレーニングに移った。午前中に一部の選手は自主練習を行った。

 岩井監督は打撃練習の狙いについて「県大会でバントやエンドランができていなかった。それに甲子園では外角のストライクゾーンが広い」と説明。主将の広岡は「これをやれば点を取る確率も上がる」と話した。

 1日は校内と加須市役所で壮行会が行われる。

◇先輩に続き大舞台へ 5番新井が意欲

 花咲徳栄は県大会でほぼレギュラーを固定して戦った。その中で打率4割を超えたのは3人。入学直後からメンバー入りしていた大塚を除けば、それに次ぐ高打率を残したのが5番新井だ。

 「役割を果たせたところもあるけれど、まだまだできると思う」と、甲子園では自分への期待を口にする。室内打撃練習でも快音を響かせ、調子の良さをアピールした。

 県大会での反省点は「チャンスで打てなかったことと、6個あった三振の多さ」。しかし、準決勝の浦和学院戦では先制適時打とスクイズ(記録は犠打野選)で2打点。「バットを短く持て」という岩井監督の指示通り、指2本分短く持って先制点をたたき出した。

 熊谷市出身。昨春の選抜大会でエースを務めた五明ら、熊谷シニアの先輩の後を追い、花咲徳栄に入学した。自宅は通える範囲内だが、寮生活を送っている。「寮に入った方がたくさん練習できるから。それに一人になった方が自立もできる」と向上心を持つ。

 先発では2人だけの貴重な右打者。甲子園でもポイントになるはずだ。

埼玉新聞