上尾、花咲徳栄が関東へ 打線の援護が鍵 決勝みどころ

 春季県高校野球大会第8日は3日、県営大宮球場で準決勝が行われ、上尾と花咲徳栄がそれぞれ勝ち、関東高校大会(14日から4日間・千葉)の出場を決めた。上尾は第4シード浦和実を5−0で下し、24年ぶり14度目。昨年優勝の花咲徳栄は初の4強に入った桶川に10−1で七回コールド勝ちし、2年連続6度目の代表権を獲得した。

 上尾は左腕エース三宅が要所を締めて7安打完封。五回に伊藤の先制二塁打などで2点を挙げ、その後も着実に加点した。花咲徳栄は11安打に5盗塁を絡めて10得点し、桶川を寄せ付けず快勝した。

◇打線の援護が鍵 決勝みどころ

 上尾は1試合平均7・4得点、花咲徳栄は8・5得点と、ともに攻撃力で勝ち上がってきたチーム。それぞれ平均失点は2点台と投手陣も踏ん張っているものの、打線の援護が不可欠になる。

 上尾は県大会全5試合で先制点を奪っている。得点源は計13安打10打点の5番伊藤。6番河合も7打点と好調で、2人の前に走者をためたい。3番勝木田の長打力にも期待。ここまで先発は三宅か伊藤で来ているが、疲労が心配なため、ブルペンはフル稼働となる。

 花咲徳栄は昨年から主力の2番田中、3番大塚が勝負強く、2人の前後の打者が鍵。準々決勝では4番白石が3安打2打点、5番新井が3安打4打点と働き、春日部共栄を下した。投手陣は連投となるエース北川のほか、上田、日野原、沢幡など持ち駒は豊富だ。

埼玉新聞