上尾が19年ぶり4強 春季高校野球県大会

(1日・県営大宮ほか)

 第7日は準々決勝を行い、3日の準決勝(県営大宮)は上尾−浦和実、桶川−花咲徳栄のカードとなった。勝者が関東高校大会(5月14日から5日間・千葉)に出場する。

 上尾の4強入りは19年ぶり19度目で、桶川は夏、秋、春を通じて初。花咲徳栄が2年連続8度目、浦和実が9年ぶり2度目。

 上尾は先発伊藤が九回2死まで6安打2失点の好投で、3回戦で浦和学院を破った市川口に8−2で快勝した。桶川は延長十一回、畑野の内野安打で市川越に8−7でサヨナラ勝ち。花咲徳栄は同点の八回に3点を奪い、第2シード春日部共栄を8−5で撃破。第4シード浦和実は大宮東に7−4で逆転勝ちした。

◇粘投左腕、頼れる復調

 上尾が19年ぶりの4強入り。先発した左腕伊藤が粘りの投球で、3回戦で浦和学院に打ち勝った市川口打線を巧みに封じた。

 八回まで毎回走者を背負ったが、失点は四回の2点だけ。昨年から肩、腰の故障に泣かされてきた元エースは、直球で押していく投球スタイルから変化球主体に変え、この日も低めを丁寧に突いて、打たせて取った。

 完投寸前の九回2死走者なしで、河合にマウンドを譲ったが、「完投は少ししたかったけど、勝っていくには右投手が必要。河合が頑張った」と笑顔を見せた。

 「同点までと思っていたが、伊藤がこんなに頑張るとは」と高野監督。3回戦で完投したエース三宅とともに、伊藤の復調は頼もしい限り。24年ぶりの関東大会へあと1勝だ。

■準々決勝

上尾
022001012=8
000200000=2
市川口
【上】伊藤、河合−河合、田原
【市】古川真、高橋元、仲田−山本
二塁打 勝木田2(上)

【戦評】
 上尾の先発伊藤が九回2死まで6安打2失点に抑える好投。打っても三回1死二塁で決勝点となる中前適時打を放つなど4安打3打点と活躍し、市川口に快勝した。

 市川口は3投手が計13安打11四死球と乱調。打線も伊藤にかわされた。

埼玉新聞