越谷南がサヨナラ勝ち 春季高校野球県大会

(23日・熊谷公園ほか)

 各地区大会を勝ち抜いた39校に、選抜高校野球大会に出場した浦和学院を合わせた40校が参加して開幕。県営大宮など2球場4試合が雨天によるグラウンド状態不良のため順延になり、1回戦4試合が行われた。

 越谷南は深谷商に6−5でサヨナラ勝ち。同点の九回に敵失で決勝点を奪った。桶川は七回に原田の走者一掃の三塁打などで一挙8点を奪い、昌平に8−1でコールド勝ち。松山は川越総合、慶応志木東農大三にそれぞれコールド勝ちした。

 第2日は24日、県営大宮など4球場で1、2回戦の8試合が行われる。

◇焦らず最後に執念

 越谷南は九回に追い付かれたが、焦ることなくその裏に決勝点を奪い、深谷商にサヨナラ勝ちした。平井監督は「裏(の攻撃)があるのでどうにかなる感じはあった」と、ほっと一息ついた。

 1点リードの九回1死三塁から犠飛で同点とされたが、エース中里は「落ち込んだが、裏に期待しようと思った」。捕手の浜野も「後攻だったので今まで通りにやれば点が取れる」と冷静だった。

 裏の攻撃で1死一、二塁の好機をつくると、鈴木大の当たりは内野ゴロ。しかし併殺を焦った相手内野陣が失策し、二塁から菅井が生還した。一塁に頭から滑り込んだ鈴木大は「最後までみんな諦めなかった」と誇らしげだった。

埼玉新聞

■1回戦
川越総合
0000000=0
010701x=9
松山
(7回コールド)
【川】樋口、熊木−斉藤
【松】金子章−渡辺
三塁打 金子拓(松)
二塁打 丹羽、野沢2(松)

深谷
000002021 =5
010021101x=6
越谷南
【深】渡久地、四ッ谷−小林涼
【越】中里−浜野
三塁打 四ッ谷(深)中里(越)
二塁打 浜野、中里、菅井(越)

桶川
0000008=8
0010000=1
昌平
(7回コールド)
【桶】柏、武藤−土井
【昌】広橋、高橋−梶原
三塁打 土井、原田(桶)
二塁打 正木、梶原(昌)

慶応志木
4020110=8
0010000=1
東農大三
(7回コールド)
【慶】酒本、久保−寺田
【東】石山、横山、海保−野坂
本塁打 細谷、河越(慶)
三塁打 石田(東)
二塁打 河越(慶)野坂(東)