39代表決定 春季高校野球地区大会

(18日・上尾市民)

 北部の代表決定戦2試合が行われ、地区大会から県大会(23日開幕)に出場する39校が出そろった。

 I組の秀明英光が昨夏の甲子園に出場した本庄一に9−4で快勝。先発全員の18安打を放った。H組の深谷商は七回に黒森の逆転2点適時打でシード本庄東を4−3で下した。

 県大会の組み合わせ抽選会は20日、上尾市内で代表39校と選抜大会出場の浦和学院の計40校で行われ、対戦カードが決まる。

◇狙い球絞り18安打 秀明英光

 I組の秀明英光が昨夏王者の本庄一を破る金星を挙げた。秀明時代の恩師である本庄一・須長監督との初対決に勝った秋山監督は「打つし、ミスも出るし、お祭り野球。うちらしい」と興奮した。

 変化球に狙いを絞って相手左腕を攻略した。二回の7番永田の先制適時打を皮切りに、七回まで毎回得点。八回を除く毎回安打で、先発全員18安打で打ち崩した。4安打4打点と大当たりの永田は「左の変化球打ちを練習してきた。たまにはこんなに打ってもいい」とご機嫌だった。

◇体重増加の効果、打力アップ実感 深谷

 H組は深谷商が七回2死から満塁のチャンスをつくり、5番黒森の逆転2点適時打で本庄東を下した。昨年11月に転校してきた殊勲の2年生は「振り切れたのでいいところに落ちた」と喜んだ。

 昨秋の地区大会敗退を教訓に、打力アップのための体重増加に取り組んだ。食事量はもちろん、思い切って休みを週2日に増やし、体重の減少を抑制した。「不安だったけれど、間違いではなかった」と石川監督。黒森もベンチプレスが15キロアップし、「打球が違う」と効果を感じていた。

◇県大会出場校

【東部】庄和、春日部東、春日部共栄、栄北、越谷西、鷲宮、越谷北、越谷南、花咲徳栄、昌平

【西部】川越総合、市川越、川越東、所沢商、狭山ケ丘、狭山経済、所沢北、聖望学園、所沢中央

【南部】南稜、立教新座、大宮東、浦和北、埼玉栄、蕨、市川口、浦和実、慶応志木、大宮西、川口、浦和学院

【北部】上尾、滑川総合、深谷一、桶川、北本、松山、東農大三深谷商、秀明英光

埼玉新聞

【北部】
■H組代表決定戦
本庄東
020100000=3
00101020x=4
深谷
【本】野沢、浅見−小泉
【深】四ツ谷−小林涼
三塁打 神田、四ツ谷(深)
二塁打 井上(本)

■I組代表決定戦
本庄一
000010210=4
02112210x=9
秀明英光
【本】設楽、高沢、高橋−岡野
【秀】高橋−永田
三塁打 遠藤貢(秀)
二塁打 高野、柳田(本)野村、永田(秀)